アストリッドとラファエル6・第4話「万物の理論」は、「神の方程式」の完成をめぐって、人間関係のもつれで殺人が起こった。
最初は、そう思いました。
しかし「万物の理論」完成の陰に描かれていたのは、毒親家庭の崩壊劇でした。この回の本当の悲劇は、方程式の力ではありません。
「万物の理論が完成して、見えたのは父だけ」
このディアーヌのセリフに、子供たちに注がれてきた「毒」が凝縮されています。
宇宙のすべてを解き明かした先に見えたのが、父の影だった、その意味とは?
今回は事件の考察に加え、バシェール警視正の退任、テツオの秘密フラグ、久々に登場のダゴベールについても触れていきます。
※アストリッドとラファエル シーズン6第4話「万物の理論」の完全ネタバレです。未視聴の方はご注意ください。
アストリッドとラファエル6 第4話【万物の理論】:事件解説
事件の概要:水没した車のトランクに入っていたのは?
パリ郊外の湖。引き上げられた車のトランクから、男性の絞殺体が発見されます。
相変わらず、アストリッドとフルニエ先生が、検死で意見交換です。
そして、アストリッドお約束の「くさいです」。
車は盗難車でした。手がかりを辿ると、ディアーヌという女性の名が上がります。彼女が、違法賭博でマフィアから巻き上げた車でした。
ディアーヌは、カジノで荒稼ぎして、全国のカジノから、出禁になっているほどの腕前です。
やがて被害者の身元が判明します。フランソワ・レボヴィッツ。フィールズ賞受賞歴を持つ、高名な数学教授でした。
そしてディアーヌは、その娘だったのです。
捜査を進めると、レボヴィッツ家の全貌が少しずつ見えてきます。
息子ギョームは父と同じ大学で基礎数学の学部長を務めるエリート。
娘ディアーヌは犯罪歴を持ち、違法賭博と盗難バイクの改造で生計を立てる逃亡者。
一見、正反対の兄妹です。しかし二人には、共通する「傷」がありました。
それが、父親です。
ギヨームの感じた怒り、絶望
ギョームは、外から見れば「まともな側」の人間です。
大学の学部長という肩書き。社会的な地位。会話も成立する。荒れた様子もない。
でも、心は、破壊され続けていました。
父レボヴィッツは、ギョームにこう言い続けていたのです。「努力してもムダだ。お前は妹の才能にはかなわない」と。
幼い頃から、比較され、貶されていたのですね。ギヨームはどれだけ傷ついたことでしょう。
考えただけで、胸が苦しくなってきます。
この父親は、いわゆる毒親です。「天才で、かつ父の思い通りの人生を送ったら、愛してやる」という、ひどい条件付きの愛情です。
才能の有無は、本人のせいではないですよね。むしろ、才能がないと貶している「親本人のせい(遺伝)」だと思います。
小さな子供にとって、世界は家庭だけ、親は絶対です。
そして、生きる世界の中で、ずっと比較され、否定され続けていたら、激しい怒りを溜め込んでしまうでしょう。
不発弾を心に抱えているようなものです。
「運が悪ければ、ちょっとしたきっかけで爆発」してしまいます。
ギヨームの、「数学に身を捧げた」という彼の言葉も、今となっては、父の呪いに聞こえてしまいます。
才能では妹に及ばないと知りながら、それでも数学を選び続けた。
才能がないと言われたから、自分で努力したのでしょう。
それは、大学の、数学の学部長にまでなったことからもわかります。
努力、才能、実績、全て揃わないと、その地位には登れませんよね。
そこまで努力した息子を、父は認めることはありませんでした。
ついに、殺人に発展
結局、フランソワ・レボヴィッツ教授を殺したのは、息子のギヨームでした。
理由は、「努力なんかしたことがない妹を、父が研究の助手に選んだから」でした。
そんなことで?と思いますか?
ギヨームは、取り調べで、「私は数学に身を捧げた。屈辱も受け入れた。答案を破られても、学内で軽んじられても。あんまりだ。」と、言いました。
同じ職場に父がいて、家でされたのと同じように、今度は学生や他の教員たちの前で貶されたとしたら?
それでもずっと耐えて、いつか父が認めてくれると信じて、頑張ったのに。
理論を見せてくれた父に、「ここは素数の幾何学面からのアプローチを」とアドバイスしたら、父が、「お前は採点してろ」とバカにする音声が残っています。
何十年も、こうだったのですよね。これは、いずれ事件になっただろう、そう思わざるを得ません。
毒親に認められるのは、叶わぬ願い
私は、ギヨームは、父に認めてもらいたかったのだと思います。
認められたくて、数学の道に長年邁進してきたのに、結局、天才の妹と比較されて、けなされるだけなんて、つらすぎます。
天才には、どんなことをしても勝てません。持って生まれた才能が違うから。
これは、最初から負けると分かっている戦いを、子供の時から、何十年もずっと続けてきたということです。
しかも、父は、頑張っている息子を認めることは一切なかった。
大人になって、父と同じ大学に勤め、オフィスは同じ部屋。
地位も名誉もある大人が、相変わらず貶され続けていたのでしょうか。そう考えると、切なくて、胸が締め付けられます。
私は、ギョームが父を殺したのは、「ついカッとなって」の、衝動ではないと思います。
「こんなにも努力している姿を、何十年もそばで見ていたはずなのに、どうして認めてくれないんだーーーー!!」
きっと、そう叫びたかったのを、長年耐えてきた。
そうして、長い長い年月をかけて努力しても、
「結局、妹が選ばれた」。
ギヨームの怒りと絶望は、計り知れないものです。
ついに、我慢は限界に達し、「殺人」という、暴力的な形で噴出してしまいました。
殺したから悪い?
私には、どうしてもそうは思えないのです。多分50年近くいじめられてきた人が、ついに堪忍袋の尾が切れた。
自分だったら、耐えられるでしょうか?
被害者であった父親は、元々は加害者だったのです。
起こるべくして起こった殺人だと、私には、そう思えて仕方がありません。
ディアーヌ:終わらない反抗期と出口のない呪い
一方、妹のディアーヌは天才です。
「子供の時、修士課程の方程式を解いていた」とギヨームが思い出を語っていました。
その才能を、彼女は、残念ながら違法賭博とバイクの改造に使っています。
もったいない話ですね。
私は、その才能を研究のために使っていたら、今頃すごい発見をしていたのでは?と思ってしまいます。
ただ、才能ある妹は、勉強に興味がなかった。勉強を強要してくる父に反発し、家に寄り付かなくなってしまいました。
若い頃は、尾崎豊の「15の夜」みたい、で済んだでしょう。ちょっと反抗してみたかった、と。
でも、ディアーヌは、多分40代くらい。世間のルールを無視して、将来を見ない生き方を続けています。破壊的で、どこにも着地しない人生のままです。
歳をとった今でも、反抗期が終わっていません。
いまだにギャンブルで借金を作り、その借金を返すために、バイクを盗んだり、違法改造したりでその借金を返す、という悪循環を繰り返しています。
なぜそんな生き方を選んだのでしょう。私はここに、父への復讐を感じます。
「こんな生き方を続けているのは、あなたのせいだ」と、「失敗した人生を見せつける」。
父の目に映る「失敗した娘」であり続けることで、父を傷つけようとしていたのではないでしょうか?
私にはそう思えてなりません。
「失敗による反抗」の理由は、「天才で、父の思い通りの人生を送ったら、愛してやる」という、「条件付きの愛情」だから。
ディアーヌは、そこに反発しているのでしょう。
「お前の思い通りになんか、なってやるもんか!」
ディアーヌの心には、声にならない声が宿っています。
贔屓されている子供も、やはり傷ついていました。
しかも、この復讐には出口がないのです。
そう思いませんか?
これは私の想像ですが、ディアーヌは、40代(たぶん)になるまで、まともな仕事をしたことがないでしょう。
今後、足を洗って、まともな仕事に就けるとは思えません。
今やっていることを、続けていくしかないのです。人生半分以上過ぎて、そこまで追い込まれています。
私は、考えてみました。
今の生活を、このまま続けたとして。
80歳になっても、違法賭博と盗難バイクの改造を続けている老人?
想像してみましたが、すごい違和感を感じます。
「そんな老人いないって!」と、思わずツッコミを入れてしまいました。
そんな人はいないというか、できなくなっている可能性が高いです。
体は動かない、体力もない状態で、バイクが盗めますか?
手先だって不器用になっていくでしょう。改造どころではなくなっていくかもしれません。
将来、認知症になって、賭博で勝てるだけの記憶力や思考力を失ってしまったら?
想像しただけで、「ろくな死に方をしなさそうだ」と、思ってしまいました。
父はもう死んでしまった。
復讐の相手を失った今、ディアーヌはどこへ向かうのでしょう。
ここにも、毒親の被害者がいたのです。
人生を失ってしまいました。
そして事件終盤、バイクにまたがって去ろうとするディアーヌを、ラファエルが呼び止めます。
「最後の質問。なぜ万物理論を発表しないの?人類の新たな発見に役立つかもしれないのに」
ディアーヌの答えはこうでした。
「人類を滅ぼすものを生むからよ。あの方程式で私が発見したのは——『父』だけ」
この言葉を聞いて、アストリッドは「わかりません」と言いました。
論理でなんでも理解するアストリッドが、初めて「わからない」と言った瞬間です。つまりこれは、論理で説明できない感情の領域にある言葉なのです。
私はこう解釈しました。
父は子供たちの人生を食い潰しながら、万物理論を完成させた。その理論が世界に出れば、また何かを食い潰す。
父の呪いを世界に広げるわけにはいかない——と。
才能まで父に汚染されたディアーヌにとって、理論を封印することが、「父を封印する」ことだったのかもしれません。
二人が手にできなかった「普通の幸せ」
兄は人を殺しました。もう戻れません。
妹は破壊的な人生を続けています。カタギへの戻り方を知りません。
二人の「戻れなさ」の形は違います。でも根っこは同じです。父親に、人生の土台を壊されてしまったのです。
ディアーヌに子供や家族の描写はありませんでした。
ギョームも、家族の写真は、両親と自分が写っているものだけ。子供がいるかについては、明言はありません。
もし二人とも、家庭を持たなかったとしたら——レボヴィッツ家の「毒」は、この世代で終わります。
親が子供を利用し、才能を搾り取り、比較し続けた挙句、子供たちは「普通の幸せ」を得られなかった。
それが、この一家の本当の悲劇だと私は思います。
アストリッドとラファエル6第4話 万物理論とリーマン予想をわかりやすく解説
第4話には、「リーマン予想」と「万物理論」という二つの難しそうな言葉が出てきます。
数学が苦手でも大丈夫です。ざっくり説明しますね。
リーマン予想とは
「素数」という言葉、覚えていますか?1と自分自身でしか割れない数のことです。2、3、5、7、11……と続きますが、どこにどんな規則で現れるか、実はまだ完全には解明されていません。
リーマン予想とは、その素数の並び方に隠された規則を説明しようとする数学の難問です。1859年に提唱されて以来、160年以上、世界中の天才たちが挑んでいますが、いまだ誰も証明できていません。
解いた人には賞金100万ドル。それだけ「人類未踏の問題」なのです。
私には、100万ドルという、お金での価値しかわかりませんが、これが分かったら、「大発見!!!」なんでしょうね。
今でも、いろいろな人が追いかけている夢なのでしょう。
万物理論とは、「神の方程式」
万物理論(Theory of Everything)は、さらにスケールが大きい概念です。
ドラマの中で、数学者のテツオはこう説明しています。
「DNAも量子力学も、偶然も惑星の動きも、株価の変動も、すべてを一つのシステムで説明する方程式」だと。
つまり、宇宙で起きるあらゆる現象を、たった一つの式で説明できる——そんな「神の方程式」です。
アインシュタインが晩年まで追い求め、スティーヴン・ホーキング博士が生涯をかけた夢でもありました。それほど人類にとって「究極の謎」なのです。
天才と謳われる、アインシュタインやホーキング博士ですら解けなかった問題。
もし解けたら?と思うと、ワクワクして、チャレンジする人がいるのはわかりますね。
二つの違いは?
簡単に言うとこうなります。
・リーマン予想:素数という「数の世界」の謎を解く
・万物理論:宇宙全体の「物理現象」の謎を解く
レボヴィッツ教授は最初リーマン予想に取り組んでいると思われていましたが、実はその先、万物理論の完成を目指していました。リーマン予想はいわば、万物理論への「入口」だったのです。
なぜこれが危険なのか
万物理論が完成すれば、株価の動きも、選挙の結果も、戦争の行方も、理論上は予測できてしまいます。
情報科学、生物学、金融、軍事、あらゆる分野が「一変する」とテツオが興奮した理由はここにあります。
だからこそ国家機関DGSEまでが動いた。「神の方程式」は、手にした者が世界を支配できる力を持つ——そういう代物だったのです。
今まで、誰も解けなかった問題。人類のワクワクする夢、という反面、世界を支配する道具という、危険な一面もあるのですね。
私は、これは永遠に解けない問題なのではないかと思ってしまいます。
危険だから、神様が解けない問題にして、隠しているんじゃない?
そんな気がしてしまいます。
アストリッドとラファエル6第4話 バシェール警視正が内務省へ
バシェール警視正の退任
第4話には、事件とは別に、もう一つの「別れ」がありました。
バシェール警視正の退任です。
内務省への異動が決まったバシェール警視正。チームにとっても大きな衝撃です。
バシェール警視正はどんな上司だった?
個性的すぎるメンバーを束ねる、猛獣使い?ちょっと言い過ぎでしょうかね。
でもただ厳しいだけではなく、全員にしっかり目を配っている。叱りながらも守っている、厳しくも優しいお父さん――私にはそんなイメージがあります。
ラファエルの暴走も、アストリッドの型破りな捜査協力も、陰でずっと支えてきた人でした。
時にうっとうしい上司に思えても、いなくなると困る存在。そのことをこのシーンで改めて思い知らされました。
ラファエルは、「超ムカつくわよ。でも好きなの」「やっぱり寂しい」と言っています。
目立つことはないけど、チームのまとめ役として、存在感のあったバシェール警視正。私も、そんな警視正が好きでした。
ドラマで顔を見るのが楽しみだったので、降板は本当に残念です。
バシェール警視正の気遣い
退任にあたり、バシェール警視正はラファエルに後継を打診します。
でも私には、この打診がただの「実力評価」には見えませんでした。
第4話のラファエルは、まだ杖をついています。シーズン5で毒を盛られた後遺症が残っているからです。
バシェール警視正はそれを誰より心配していたはず。
デスクワーク中心の管理職なら、現場より体への負担が少ない。
もしかしたら、後継の打診は、彼一流の気遣いだったのではないか――そう思えてなりません。
しかしラファエルは断りました。理由は「現場が好きだから」。
この選択、私はとても腑に落ちました。バシェール警視正の気持ちを知っていても知らなくても、ラファエルはラファエルです。
管理する側より、動く側の人間。書類仕事より、犯人を追いかける方が似合っている。
バシェール警視正の退場は寂しい。でもラファエルが「自分らしさ」を選んだことは、素直に嬉しかったです。
それを勘違いするラファエル
ちなみに、ラファエルは、「現場は離れますが、コストにもそのほうがいいかと」と、チラッと聞こえた警視正の電話を勘違いしてしまいます。
「私をお払い箱にする気ね!そうはいかないわよ!」と、警視正に食ってかかってしまいます。
警視正は冷静に、「コスト、何か勘違いしているようだが、私は内務省へ移動になる」「後任に推薦しておいた」と、冷静に告げられ、最初の勢いはどこへやら。
そういえば、現場復帰してからというもの、ラファエルには不安そうな様子が見られていました。
大丈夫、歩けるから、と言ったり、車椅子を押してくれるというのを断ったり、「私は今まで通りやれます!」と、痛々しいほどに強調していました。
結局は、「現場を外されるのではないか」という不安による勘違い、という、ラファエルらしいお笑いシーンでした。
今後は、新しい警視正との関係がどうなっていくのか。
それもシーズン6の見どころの一つになりそうです。
バシェール警視正の降板理由は?
なお、降板理由は、演じる俳優のジャン=ルイ・ギャルソン(Jean-Louis Garçon)が「新たな別の仕事(プロジェクト)に挑戦するため」です。( Télé-Loisirsなど)
俳優側からかなり早い段階で制作陣に申し出があり、ドラマの展開としてもしっかりと準備した上で送り出す形となりました。
アストリッドとラファエル6 第4話 テツオの秘密
第4話では、「テツオの秘密」が、徐々に姿を現してきます。
テツオが叔父に打ち明け話をするシーン。「真実を隠したまま、アストリッドと結婚できない」と。
一体、何を隠しているのでしょう。
「結婚できないほどの秘密」?
私は、よほど重大なことらしい、一体どんなことだろうと、想像してしまいました。
さらに事件終盤、アストリッドを尾行していた人物のバッグをラファエルが調べます。中から出てきたのは、テツオを隠し撮りした写真でした。
テツオは何者かに監視されています。そしてアストリッドには、まだ何も話せていません。
この回では結局、秘密が明かされることなく終わりました。
しかし第5話のタイトルは「どんでん返し」。いよいよテツオの真実が動き出す予感がします。
テツオの秘密については、こちらの記事で詳しく考察しています。
アストリッドとラファエル シーズン6 テツオの秘密とは?ネタバレありで完全解説!

アストリッドとラファエルシーズン6第4話 万物の理論を狙うダゴベール
ダゴベール再登場
第4話の後半、影のように犯罪資料局に現れた人物がいます。
シーズン5第2話に登場した、DGSE(対外治安総局)のダゴベールです。
『黒縁メガネのスパイの親分』、覚えていますか?
私は、「あれ?久しぶりじゃん」とつぶやいてしまいました。
なぜなら、シーズン5の1、2話で出演し、二度と出ない設定のキャラだと思っていたのです。だから、再登場は意外でした。
DGSEとは、フランスの情報機関です。例えるなら、CIAのような組織です。国家の安全保障に関わる情報を扱います。
DGSEが動くほどの国家機密
そのDGSEが今回動いたのは、「万物理論」の完成が国家レベルの一大事だったからです。
警察のパソコンをハッキングして数式の画像を消去したのも、テツオを麻酔薬で昏倒させたのも、DGSEの仕業でした。
もちろん、警察の画像は消し、自分たちは数式の画像を持っています。
撮影したのは警察なのに、横取りしました。
ダゴベールは、「悪い奴らの手に渡ったらどうする?」「国益のため」と、しゃあしゃあと言ってのけます。
まったく、憎たらしい男です。
シーズン5でも感じた「手柄横取り」
実はダゴベール、シーズン5でも同じことをやっています。
ラファエルたちを利用しながら、最終的に手柄だけ持っていく。
あの「モヤモヤ」いや、「超イライラ」を、私は忘れていません。DGSEめ!と、思い出してまたイライラ。
DGSEは、今回も同じ手を使おうとしました。数式を手に入れ、国家が独占しようとしたのです。
しかし、思い通りにはなりませんでした。
数式奪取に失敗したのです。理由は、ディアーヌがすでに数式を書き換えていたから。
国家機関が動いても、手に入れたのは「不完全な方程式」だけでした。
そして私を含めた視聴者が、スカッとする場面が訪れます。
「数式を誰かが書き換えた。誰がやったか知らないか?」
ダゴベールがやってきて、ラファエルに問いかけます。
ラファエルの答えは、「知らない」というジェスチャー。
アストリッドは答え方に困っている様子でしたが、ラファエルの真似をして、同じく「知らない」とジェスチャーします。
この、アストリッドが、どうやって答えようかと迷って、ラファエルと同じジェスチャーをするシーン。
キョロキョロした挙句、ラファエルの真似をするのが、アストリッドらしくて、とても可愛いかったです。
DGSE vs.ラファエル、今回はラファエルの勝ち
そして、数式を失ったダゴベールに、ラファエルは、「悪い奴らの手に渡らなくてよかったですね」と、大真面目な顔で返答します。
実はこれ、ラファエルがお見舞いした、特大のイヤミでした。
思い出してください。
ダゴベールが、ラファエルたちの写真をハッキングで奪った時に、
「DGSEが数式を奪ったのは、悪い奴らの手に渡らないようにするためだ」と言っていました。
その言葉を、逆手に取ったのです。
私は、もうこの辺から、ニヤニヤが止まりません。
ダゴベールも「こいつら、全部知ってるな」と思ったはず。
それでも「そうだね、うれしいよ。めでたしだ」と言い残して、諦めて帰っていきました。
この時の、ラファエルの意地悪そうな笑顔ときたら。
シーズン5からのモヤモヤに、ようやく一矢報いた瞬間でした。
私は思わず、「しゃー!ラファエル、よくやった!あのメガネに一泡吹かせたった!!」と、ガッツポーズしてしまいました。
スカッとしたので、今日はよく眠れそうです(笑)
アストリッドとラファエル6第4話【万物の理論 】まとめ
第4話「万物の理論」は、数式をめぐるミステリーでありながら、その本質は家族の物語でした。
毒親に人生を壊された、天才とエリートの兄妹。
神の方程式を完成させた先に見えたのが、宇宙の真理ではなく「父の影」だったとは。
レボヴィッツ家の崩壊は、才能や知性とは無関係に、親の言葉ひとつで子供の人生が狂ってしまうという、普遍的な悲劇を描いていました。
その他にも、ダゴベールへの痛快な仕返し、バシェール警視正との別れ、テツオの秘密フラグ。
第4話は見どころが多く、見終わった後もしばらく頭から離れませんでした。
続く第5話のタイトルは「どんでん返し」。テツオの秘密がついに動き出す予感がします。
ますます目が離せませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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