アストリッドとラファエル5 第1、2話「毒ヘビ」ネタバレ&考察:殺し屋と二重スパイの罠、ラファエルの妊娠と衝撃の結末、アストリッドの不安

英国以外のミステリー

『アストリッドとラファエル』シーズン5の第1話・2話「毒ヘビ」は、シリーズ史上最も過酷で、かつ登場人物たちの絆が試される、重要なエピソードとなりました。

今回の見どころは、大きく分けて以下の3つのポイントに集約されます。

  1. 国際的陰謀と二重スパイ: 国家機関の闇に翻弄されるスリリングな展開
  2. 人間関係の変化: ラファエルの妊娠、流産がもたらす、周囲との新たな向き合い方
  3. アストリッドの不安: 予期せぬサミとの再会、テツオのビザ問題での動揺

結局、ラファエルは流産してしまい、普段は見せない弱さが垣間見えます。それを黙って支えるニコラ。二人の絆がより強まった感動のシーンも、丁寧に考察しています。

アストリッドは、降りかかるたくさんの問題に、対応し切れるのでしょうか?

本記事では、これら3つのポイントを軸に、シーズン5の波乱に満ちたスタートを詳しく解説していきます。

 

シーズン5第1、2話「毒ヘビ」完全ネタバレ解説!

事件の概要:「普通すぎる人」が暗殺された?

パリの公園のベンチで発見された女性の死体。

「蛇の毒」を使った特殊な殺人方法が用いられていました。被害者にはかまれた形跡がなく、首に注射針のような傷だけが残されていました。

被害者アリス・アリオは、いわゆる「普通の人」。特徴がなさすぎて、ラファエルが「普通さんね」と言ったほどです。

しかし、彼女は、カナダ人を装っていましたが、実はアメリカ人。

正体はCIAエージェント「アシュレー・オマハ」で、軍学校卒業後カナダへ渡った経歴を持つ人物でした。

米軍の内部告発に関連して、パリで監視業務にあたっていたようです。

殺し屋「毒ヘビ」の正体は?

そして、毒は、遠距離から圧縮空気銃で撃ち込まれたものでした。

これは、「毒ヘビ」と呼ばれる殺し屋の手口。過去に54件の暗殺を成功させた凄腕の殺し屋です。

この6年間、全く活動していなかったのに、暗殺を再開した理由が思い当たらず、捜査チームは首をひねります。

捜査の結果、「毒ヘビ」の正体に、チームは衝撃を受けます。なんと6歳の子どもを持つ母親、カミーユ・シカールだったのです。

妊娠を機に引退していた彼女が、子どもを人質に取られて、復帰を強要されていたことが判明しました。

 

二重スパイとなったアストリッドとラファエル:DGSEとCIA

DGSE(フランス対外治安総局)に誘拐された二人

第1話のラストで、街を歩いていた二人は黒眼鏡の男に突然誘拐されます。

アストリッドは嫌がりましたが、銃を携帯していなかったラファエルは従うことに。完璧なクリフハンガーでした。

第2話で判明したのは、この男がフランス諜報機関DGSE(対外治安総局)の捜査官だったということ。コードネームは「ダゴベール」。ずっと警察内部も監視していたのです。

一体、何のために?

謎の黒幕「アキレス」は内部の人間?

DGSEが追っていたのは、「毒ヘビ」の謎の依頼主「アキレス」。国際的犯罪組織のメンバーで、正体不明の人物です。

ダゴベールは、「「毒ヘビ」を雇うのは、内部の人間だけだ。だから同僚は全員、信用できない。だから君たちに頼みたい」と。

正直、情報機関のお偉いさん(スパイの親分=嘘の達人)は、信用できるのか?と、思わないでもありませんが、、、、

逮捕された毒ヘビの情報で、図書館がアキレスと殺し屋の情報受け渡し場所だと判明します。

アストリッドとラファエルはそこで手がかりを探すことになりました。

CIA(アメリカ中央情報局)にも脅され、二重スパイに

さらに、図書館では、アメリカのCIAも接触してきました。

図らずも二人は二重スパイとして活動することに。フランスとアメリカ、両組織の間で動くことになりました。

スパイ映画のような展開にはしゃぐラファエル。
「うまく立ち回って、相手を出し抜き、事件解決しよう!」というわけです。

ですが、そううまくいくでしょうか?

外交問題が関わっており、簡単には解決しないような気がします。

「アキレス」の正体

「アキレス」の正体は、なんとDGSEの職員であるマルク・ヴァソア。
彼こそが、内部から糸を引いていた黒幕でした。

CIAに監視されていた女性、
「エミリー・ブラッドウェイ(本名ケリー・クラーク)」を助けようと、

・情報にアクセスし

・殺し屋を脅迫して殺人をさせる

という、大胆な計画を立てました。

ニコラは、「最初は正義感から助けたのかも。でも、次第に好意を持つようになったのでは?」と動機を推理しています。

望まぬ形での、事件解決

当初、DGSEとラファエルとの約束では、「犯人を生かして引き渡す」ことになっていました。

しかし、実際には、人質開放をする約束の図書館に特殊部隊が突入、犯人のマルクは射殺されてしまいます。

ラファエルは、「約束が違う!」と、DGSEの「ダゴベール」に猛抗議しますが、国益を優先した、と相手にされません。

ラファエルたちが、ケリー・クラークをこっそり逃したことも知られており、逆に、「ケリー・クラークの件はどうする?」と問い詰められます。

ラファエルは、「いい加減にしてよ!」と言いながら、立ち去るしかありませんでした。

望まぬ形での、事件解決となってしまいました、、、、。

 

【考察】DGSEが隠したかった闇と、国家に利用された正義

DGSEが隠したかった闇

しかし、考えてみれば、これは当然とも言える結末です。

諜報機関の内部の者が、

・情報を盗み

・子供を誘拐し

・証人保護プログラムの証人と勝手に接触していた。

しかも、CIA(米国)のエージェントを、殺し屋を雇って暗殺していた?

これは、諜報機関としては、絶対に隠したい失態、闇の部分でしょう。

よくない言い方ですが、犯人は、「消されることが、最初から決まっていた」のだと思いました。

国家に利用された「正義」

おそらく、マルク・ヴァソアは、最初から目をつけられていた。

警察に捜査を依頼したのは、捜査の手が及んでいると気づかせ、ボロを出させるのが目的だったのでしょうね。

そして、犯人射殺で、事件は強制解決。

CIAエージェント暗殺があったが、
フランスは国家として、犯人を射殺した。

誠意を持って、できるだけの解決をした、と、
外交上の面目は保たれます。

結局、ラファエルたち警察は、DGSEに利用されてしまったと言うのが、本当のところでしょう。

ラファエルの人柄の良さが、裏目に出てしまった事件でした。

 

ラファエルの流産

悲しむラファエルとニコラ

そして、この事件で、人質の子供をかばったラファエルは、階段から転落。
流産してしまうのです。

この結末には、衝撃を受けました。

腹痛を訴え、病院に運ばれたラファエル。ニコラがつきそう中、子供の心拍が消えているとわかります。

涙ぐむラファエル。私も、涙が止められませんでした。

ラファエルは、「(産むかどうか)迷ってたし、これでよかった」と強がりますが、涙をこらえています。

ニコラは、「子供を一人救ったしな」と、ラファエルを責めず、そっと手を握って力付けるのでした。

ニコラの優しさの源とは?日本とフランスの違いを考察

日本だったら、こんな時、
「全部を母親のせいにされ、母親は周囲から責められ、自分でも自分を責めてしまう」

ということになりがちではないか?と思うのですが、フランスは違うようですね。

私は、この回で、ニコラの優しさ、人間の大きさがわかり、「頼りになる男じゃないか!ラファエル、絶対にこの人を離しちゃダメ!」と、強く思いました。

そして、その優しさを支えているのは、「個人の選択を尊重する」というお国柄の違いだと感じたのです。

ニコラがラファエルを力付けるシーンは、その意味を、まざまざと見せつけられた気がしました。

皆さんは、ニコラのこの言葉をどう受け止めましたか?もし日本版のドラマだったら、また違った演出になっていたかもしれませんね。

ぜひコメントで皆さんの感想も教えてください。

 

アストリッドの不安

ラファエルの妊娠

少し話が戻ります。

ラファエルは妊娠検査薬で陽性が出たのに、検査を先延ばしにしていました。アストリッドが顔を見るたびに「血液検査をしろ」と促すほど。

大事なことほど、向き合うのが怖いものですよね。
というわけで、ラファエルは、妊娠の確定診断を、先延ばしにしています。

ついに血液検査で妊娠が確定し、ラファエルは、まず父フィリップに伝えました。

そして、父の後押しでニコラに告白する決心をします。

ニコラとの間に新しい命を授かったラファエル。ニコラは、ちょっと不安そうにするも、「俺たちは3人になるんだな」と、喜んでくれます。

アストリッドとラファエル「指貫」の約束

そして、ラファエルの喜びの裏には、親友アストリッドへの深い配慮がありました。

アストリッドは「子どもができれば、自分たちのルーティンが壊れてしまう」という、自閉症特有の強い不安に襲われます。

自閉症の方は、環境の変化に弱く、「常同性」を好むからです。

そんな彼女にラファエルが贈ったのが「私はあなたの指貫よ」という言葉でした。

針を支え、守り、共に進む道具。二人の関係は形を変えても、本質は変わらないという誓いでした。

サミの登場とアストリッドの動揺

第1話で、社会力向上クラブに現れたサミ・グルメ。
乗馬クラブで一緒だった旧友です。

サミを見て動けなくなるアストリッド。ひどく動揺して固まってしまいます。

サミは「アストリッドがいるとは知らなかった」と言って出ていきますが、昔は「友人」だったはず。

なぜそんなに動揺するの?という疑問が残ります。

この再会が、後のエピソードへの伏線となります。

テツオのビザ更新ができない?

さらにアストリッドには、変化が起こります。

大きな事件での消耗、なぜか激しく動揺してしまった、サミとの再会。

さらに、テツオの奨学金打ち切りでビザ切れ、帰国せざるをえないという問題が重なり、パニック状態に陥ります。

そのため、日本に帰らなくてはいけないなりそうだ、と告げるテツオを引き止められず、冷淡とも取れる応対をしてしまいました。

サミの幻影と、トラウマの存在

テツオが帰ったあと、突如アストリッドの前に、サミの幻影が現れます。
どんどん近づいてくるサミ。

なんとアストリッドは、失神してしまいました。

この後、アストリッドは、サミのことを思い出すたび、失神するようになります。

シーズン5の第2話は、ここで終わっています。

なぜ、サミが現れると、アストリッドは激しく動揺するのでしょうか?

私には、「思い出してはいけない過去」「トラウマ」の存在があるようだと思えます。

だから、「サミが近づいてくる=思い出してはいけない過去に近づいてしまう」

ということになり、激しいパニックで失神してしまうのではないかと、私は疑っています。

今回も、クリフハンガーで終わってしまいました。

第3話の記事も書きますので、楽しみにお待ちください。

 

まとめ:失われたものと、変わらない絆

『アストリッドとラファエル』シーズン5の幕開けとなった第1話・第2話「毒ヘビ」は、これまでのシリーズの中でも際立って切なく、そして非情なエピソードでした。

改めて、今回の重要なポイントを振り返ります。

  • 事件の真相: 諜報機関DGSEの内部不正を隠蔽するため、個人の愛と正義が国家の論理に利用され、最後は「口封じ」という形で強制終了させられました。

  • ラファエルの悲劇: 新しい命の喜びから一転、任務中の事故による流産というあまりに過酷な喪失。ニコラとの絆、そしてアストリッドとの約束が、この悲しみをどう癒していくのかが今後の焦点となります。

  • アストリッドの試練: 親友の妊娠、恋人テツオの帰国問題、そして謎の友人サミの登場。重なる「環境の変化」に、彼女の精神状態はかつてないほど揺れ動いています。

ラファエルが口にした「私はあなたの指貫よ」という言葉。

指貫は、鋭い針が自分自身を傷つけないよう支え、共に力強く布を突き進むための道具です。たとえ子供を失い、テツオが遠くへ去ろうとも、二人の本質的な絆だけは「変わらない」という強い意志が込められていました。

あまりに後味の悪い事件結末と、個人的な深い喪失。

このどん底のようなスタートから、二人がいかにして再び立ち上がり、手を取り合っていくのか。

今シーズンの物語は、これまで以上に「心の再生」を描く大切な旅になりそうです。

 

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