フランスの人気ドラマシリーズが、
ついに夢のクロスオーバーを実現!
「法医学者マダムエール」の、
シーズン1の14話で、
「アストリッドとラファエル」との
コラボエピソードが、話題を呼んでいます。
両作品のファンにとって
待望の共演は、
期待を大きく上回る仕上がりとなりました。
今回は「目には目を」と題された
この特別エピソードの魅力を、
ネタバレを含めて詳しく解説していきます。
法医学者マダムエール、アストリッドとラファエルとのクロスオーバーストーリー「目には目を」の見どころは?
シーズン1の14話で、クロスオーバーが実現
「法医学者マダムエール」は、
法医学者アレキサンドラ・エール
(ジュリー・ドパルデュー)が、
兄のアントワーヌ刑事とともに、
事件の謎を解き明かす、
フランスの人気刑事ドラマです。
フランスのボルドー法医学研究所に勤めるアレクサンドラ・エールは、“遺体は真実を語る”がモットーの、有能でちょっと変わり者の法医学者。真相究明のためなら解剖室の外に飛び出し、身分を偽って事件関係者に聞き込みをしたり事件現場に潜り込んだりして、兄である刑事のアントワーヌを困らせている。
ミステリーチャンネルHPより
シーズン1の14話
「目には目を」では、
別作品
「アストリッドとラファエル」の
主人公二人が登場。
ラファエル警視と
資料係アストリッドが、
法医学者アレキサンドラ、
兄のアントワーヌ刑事とともに
難事件に挑みました。
普段は別々の作品で
描かれてきたキャラクターが、
同じ現場で協力するという設定は、
視聴者にとって驚きと喜びをもたらしました。
アレキサンドラの冷静さ、
ラファエルの大胆さ、
アストリッドの知識
アントワーヌの
地に足がついたキャラクター
が合わさることで、
これまでにないチームワークが誕生。
さすが特別編と思える贅沢さがあり、
ファンからの評価も高い
エピソードとなりました。
この回の見どころ
この回の魅力は、なんといっても、
ハチャメチャな二人、
アレキサンドラと、ラファエルです。
真面目二人を組ませ、
違う捜査に行かせておいて、
はちゃめちゃコンビは、記者を装って、
民間療法の医師を名乗る人物のところへ、
聞き込みに行きます。
その帰りに、二人でワインを飲み始め、
酔った勢いで、
「私たちは連続殺人鬼よ!」などと周囲を脅し、
憲兵に通報されてしまい、
拘束されてしまいます。
いや、何してんねん!
いくらなんでもやりすぎだよ!
と、画面の外から呟いたのは、
私だけではないはず。
(仕事中の飲酒、ダメ、絶対。)
身柄を引き取りに行った
アントワーヌは、渋い顔。
まあ、当然です。
妹にはいつも手を焼かされているし、
そのトンデモに乗っかる警官がいるとは!
しかも、管理職の、コスト警視です。
ため息が出るどころじゃありません。
「ああ、やっかい者が2人になった」
と、暗い気持ちになったでしょうね。
実際、「(妹が)彼女と組むと最悪だ」
と言っています。
お兄さん、お気の毒です。
私は、この回は、
謎解きも素晴らしいと思ったのですが、
すっかりコメディ回として、
楽しんでしまいました。
法医学者マダムエール、アストリッドとラファエルとのクロスオーバーストーリー「目には目を」のあらすじ
「法医学者マダムエール」の兄妹と、
「アストリッドとラファエル」の
個性的なコンビが
一つの事件で協力することになった
このエピソード。
配信開始と同時に
視聴者からの評価は上々で、
放送時、両作品のファンが
大いに盛り上がっていました。
瓶詰めの玉ねぎと思ったら?
さて、始まりはパリ。
白髪の老婦人が、料理をしようとしています。
玉ねぎの瓶詰めを開けようとするけれど、
なかなか開きません。
タオルを蓋に巻いて、力いっぱい回して、、、、。
やっと開いた瓶の中を見て、お婆さんは、
気絶してしまう。
それもそのはず、
瓶の中には、小粒の玉ねぎに混ざって、
人間の眼球が
入っていたのです。
玉ねぎと眼球の大きさが
同じくらいなのですが、
これはブラックジョークでしょうか?
瓶の外からだと、
わからなくても無理はない、と、
思ってしまいます。
食べ物の中に、
人体の一部が入っていたら、、、、
考えたくありませんね。
見てしまったお婆さん、
本当にお気の毒です。
眼球のない遺体
一方、ボルドーでは、
ゴミ袋に入った、
男性の遺体が見つかる。
その遺体の眼球は、
メスで切除されていた。
パリの眼球と、ボルドーの遺体。
お互い、欠けたところを
探しているけれど、
見つかったようです。
パリチームが、ボルドーまで、
眼球を持って、
遺体を引き取りに行こう、となります。
ところが、どちらが捜査を担当するかで、
もめ始めます。
議論好きのフランス人らしい、と
私は思いました。
そして、どちらも仕事熱心ですよね。
私なら、面倒なので、
「どうぞどうぞ、お先にどうぞ」
と、さっさと譲ってしまいますが、、、、
誰が捜査するべきか?
「眼球が見つかったのが先だから、
パリが捜査」
「いやいや、
遺体の大部分が見つかったのは、
ボルドーだから」
と、双方一歩も引きません。
結局、決定権のある、検事が間に入り、
「合同捜査を選択する」
と命令が下ります。
さっきまで大モメしていた4人は、
顔を見合わせますが、
上席からの命令です。
仕方なく、4人で捜査開始。
結局、眼球は、
死後、慎重に切除された
ということがわかります。
なぜ、眼球を傷つけないように、
慎重に切除したのか?
この辺、殺された理由と
関係がありそうです。
つまり、切り刻んだり、傷つけたりして、
暴力を振るうのが目的ではない、
ということですね。
猟奇殺人とは、違うようです。
面白くなってきました。
恋多き女、ラファエル?
そして、初対面から、アントワーヌ刑事に、
「ビビッときて」しまった、
ラファエル。
彼がいると、固まっていると、
アストリッドに指摘されます。
後でわかるのですが、
ラファエルとアントワーヌは、
子供の頃、キャンプ場で出会っていました。
なんと、アントワーヌは、
ラファエルの初恋の人だったのです。
これには驚きました。
一方、アストリッドは、
アレクサンドラの検死を見学。
使う道具が型破り(消毒したフォーク!)
だったりして、ちょっと気に入らない。
でも、「私は自閉症です」というと、
「人と違う視点を持っているのは素晴らしい」
と、アレクサンドラに言われます。
そして、照れ笑いしながら、
機嫌がいい時に出る、
「フフン」という声を出す、アストリッド。
アレクサンドラが気に入った様子です。
こだわりが強いところは、
上手く合いそうな二人。
実際、被害者が
神経疾患だということを
二人で検死し、突き止めます。
キャストの魅力
「法医学者マダムエール」では、
アレキサンドラを演じる、
ジュリー・ドパルデューの
存在感が光ります。
一見冷静で穏やかなのに、
真相追求となると、見境がなくなり、
なんでもやってのけます。
そこに
「アストリッドとラファエル」から
サラ・モーテンセン(アストリッド役)と
ローラ・ドヴェール(ラファエル役)が登場し、
世界観が一気に広がりました。
さらに、
マダムエールのチームに欠かせない、
兄のアントワーヌも活躍。
相変わらず振り回されていますが、
色々な仮説を立て、
地道な捜査を行っていき、
最後には真相に辿り着きます。
アントワーヌが存在することで、
バランスが取れ、
事件が、ただのドタバタでなく、
ちゃんとした捜査になっています。
四人の個性が組み合わさることで、
視聴者は二作品のファンを
一度に満足させるような
豪華なキャスト陣を堪能できました。
法医学者マダムエール、アストリッドとラファエルとのクロスオーバーストーリー「目には目を」の事件解決、ネタバレあり!
事件解決まで
完全にネタバレしています。
犯人もわかってしまいます。
読みたくない方は、飛ばしてください。
被害者の遺体には、服で隠れる部分に、
幼少期の火傷の痕が、複数。
被害者の兄の証言で、
被害者を虐待していたのは
父親だと思われていたのですが、
実は、幼少期に、
被害者を虐待していたのは、
兄だったのです。
そして、
拳銃自殺だと思われていた父親は、
なんと、兄に殺されていた!
弟は、父を殺した拳銃を隠し、
兄を脅して、
神経疾患の治療費を
出させていました。
そして、結局、
兄に殺されてしまった。
眼球は、被害者の
隠し金庫を開けるための、
虹彩認証に使ったのです。
兄は、優秀な弟と、
常に比べられていました。
そして、父親は、
家業であるワイナリーを、
弟に譲ろうと考えていました。
いつも弟が優遇され、
弟を憎んでいた兄は、
「弟に全てを与えようとした父を罰した」
「自分は、弟に全てを奪われた」
と言う理由で、
二人を殺したのでした。
また、父の後妻は、
息子たちと同じくらいの年齢。
なんと、出会ってすぐ、
継子である兄と
恋に落ちてしまったのです。
そして、継母は、
義理の息子である兄と通じ、
共犯となり、
「眼球はタマネギ畑に捨てた」
と言うのでした。
捨てた眼球の片方が、
収穫したタマネギと一緒に、
工場で瓶詰めにされてしまったようです。
私が気になったのは、
もう片方の眼球の、行方です。
どうなったのでしょうね。
あまり、想像したくないです、、、、
(怖い!)
事件を象徴する本
兄と弟は、
暗号でやり取りをしていたのですが、
解読のキーとなる本が、
「オイディプス王」でした。
オイディプス王は、
(そうとは知らずに、)
父を殺し、母と結婚してしまったと知り、
自分の犯した罪を悔いて、
自らの手で自分の両目を潰す、
と言うギリシャの悲劇です。
眼球を失ったのは、弟でしたが、
命と眼球を奪った兄は、
このあと、自分の人生の残りを使って、
償いをしなければなりません。
かくして、
罪人は、犯した罪と
同じだけの咎を受けることとなり、
目には目を、という結末になったのでした。
兄と継母の恋愛、
父親殺し、
眼球切除、
オイディプス王、と、
このスペシャルな回に相応しい、
見事な伏線回収でした。
私は、視聴者として、
ミステリーファンとして、
とても満足しました。
法医学者マダムエール、アストリッドとラファエルとのクロスオーバーストーリー「目には目を」が面白い!ネタバレあり!のまとめ
「法医学者マダムエール」
シーズン1の14話「目には目を」は、
いつものアントワーヌと
アレクサンドラの他に、
アストリッドとラファエルが活躍する、
夢のクロスオーバー回です。
豪華キャストの化学反応と
緻密なストーリーは必見。
現在、字幕のみでの配信ですが、
フランスドラマの入門編としても
おすすめできるエピソードです。
ぜひ、見てみてください!
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