名探偵ポワロの放送予定は?シーズン13がBS11でスタート!2025年10月15日〜

番組情報

ドラマ版「名探偵ポワロ」BS11で、最終章のシーズン13が放送開始!(2025年10月15日〜)
(※2025年10月23日、当記事を加筆修正しました。)

お待たせしました。
名探偵ポワロシーズン13の情報です。

BS11で、2025年10月15日水曜から放送しています。

世界中で愛されている、名探偵ポワロ。
シーズン13も、最終話の「カーテン」を含め、いずれ劣らぬ名作ぞろい。

あなたは、どのエピソードが好きですか?

この記事では、各チャンネルでの放送予定を掲載するのはもちろん、ドラマ版「名探偵ポワロ」の見どころを解説!

「カーテン」で、ポワロのロザリオに込められた意味は?など、「独自視点」で見つけた、「ドラマがもっと楽しくなる小ネタ」も、たっぷり盛り込みました。

ぜひ、最後までお読みください。

注)本編は、かなりの長文です!

「名探偵ポワロ」BS11でついに最終章!シーズン13放送中

現在のドラマ版「名探偵ポワロ」情報。

2025年10月15日水曜から、BS11で、シーズン13全話再放送中なのです。

それだけでも嬉しいニュースですが、さらに、、、

最終章となるシーズン13では、(〜中略〜)

シーズン10から加わった
推理小説家のアリアドニ・オリヴァ夫人(ゾーイ・ワナメイカー)が「象は忘れない」と「死者のあやまち」に登場するほか、

「ビッグ・フォー」にはヘイスティングス(ヒュー・フレイザー)、
ミス・レモン(ポーリン・モラン)、
ジャップ警視監(フィリップ・ジャクソン)
というシリーズ当初の仲間たちが今一度集合。

ヘイスティングスは最終話「カーテン 〜ポワロ最後の事件〜」にも姿を見せる。

(海外ドラマナビより引用)

嬉しいことに、ヘイスティングスをはじめ、ジャップ警部、オリヴァ夫人、ミス・レモンなどが勢揃いします!

ドラマシリーズ後半では、ポワロのよき相棒だったヘイスティングスや、ジャップ警部の出番が少なくなりました。

そのことで、寂しい思いをしていたファンも多かったはず。

最終章にふさわしく、物語で重要な役割を担った、旧友たちが再登場。

そして、物語の終わりを、一緒に作り上げていくのです。

私は、「なんて粋な計らいだろう」と思いました。
見る前から、期待が膨らみます!

BS11のHPでは、すでに、

シーズン13の終了後には、シーズン1から再度放送してください!楽しみにします。」

ポワロシリーズはもう何度も観ていますが、それでも飽きないし、大好きです。ポワロシリーズか終了したら、ミスマープルをやっていただけないでしょうか?それも初期の頃からのでお願いしたいです

BS11のHPより抜粋、引用

と、続きを望む声が投稿されています。

これだけでも、ポワロシリーズの人気がわかりますね。

 

「名探偵ポワロ」2025年10月の放送予定一覧

BS11

BS11 名探偵ポワロ放送予定表(BS11HPより改変)

話数 タイトル 放送日(2025年) 放送時間
1 象は忘れない 10月15日 水 19:00~20:00
2 象は忘れない 10月16日 木 19:00~20:00
3 ビッグ・フォー 10月20日 月 19:00~20:00
4 ビッグ・フォー 10月21日 火 19:00~20:00
5 死者のあやまち 10月22日 水 19:00~20:00
6 死者のあやまち 10月23日 木 19:00~20:00
7 ヘラクレスの難業 10月27日 月 19:00~20:00
8 ヘラクレスの難業 10月28日 火 19:00~20:00
9 カーテン~ポワロ最後の事件~ 10月29日 水(予定) 19:00~20:00
10 カーテン~ポワロ最後の事件~ 10月30日 木(予定) 19:00~20:00

※(予定)部分については、確認でき次第更新します。

 

ミステリーチャンネル

ミステリーチャンネル(有料のCATVチャンネル)では、
2025年10月25日(土)23:20〜シーズン13が放送開始です。

また、ミステリーチャンネルは、「二か国語放送」です。
吹き替え版も選べます。

ポワロ放送予定表、ミステリーチャンネルHPより改変

話数 タイトル 放送日(2025年) 放送時間
1 象は忘れない 10月25日 土 23:20~
2 ビッグ・フォー 10月25日 土 25:05~
3 死者のあやまち 10月25日 土 26:45~
4 ヘラクレスの難業 10月25日 土 28:25~
5 カーテン~ポワロ最後の事件~ 11月  1日 土 26:00~

※ミステリーチャンネルでは、2025年11月5日(水)13:15〜、シーズン12が始まります。変則的ですね。

NHKでの放送予定は?

2025年10月現在、放送予定はありません。
以前は、放送されていたのですけれどね。

 

シーズン13、各話あらすじ、みどころ(ネタバレ少々)

象は忘れない(1&2話)

あらすじ

散歩に出たレーヴンズクロフト将軍夫妻が、死体で見つかった。心中したと思われたが、真相は不明のまま。

事件の13年後、真相解明を頼まれたオリヴァ夫人は、ポワロに助言を求めるが、今は別の事件で動けない。

オリヴァ夫人は、「象のように記憶力が良い」人々に、話を聞くために出発する。

見どころ

レイヴンズクロフト夫妻は、なぜ、どうやって死んだのか?という大事なところは、原作通りです。

細かいところが少し違って、原作にはいない人物も登場。

でも、一見別々に思えた事件たちは、最後に全てつながってきます。
そして、ラストの解決に向かって収束していく。

さすが、アガサ・クリスティ。
このスピード感に、ぐいぐい引き込まれてしまうのです。

悲劇的な事件ですが、ドラマとしてはおすすめです!

ビッグ・フォー(3&4話)

あらすじ

「ビッグ・フォー」と呼ばれる秘密結社が、世界戦争を企んでいると、連日新聞をにぎわせている。

彼らが、色々な事件や事故の裏で、糸を引いているというのだ。
ビッグ・フォーだと疑われる人々の周囲で、殺人が起こっていく。

そして、情報があると言って、ポワロに電話がかかってくる。その人に会うため、言われた住所を訪ねる。

しかし、指定された部屋にポワロが入ると、爆弾が爆発する、、、、。

見どころ

冒頭、2分30秒あたりから、ポワロのお葬式のシーンです。

ジャップ警視監(警部から出世)が案内を出し、南米にいたヘイスティングスも帰国、今は秘書をしていないミス・レモン、執事のジョージ、関わりのあったジャーナリスト。

ポワロをよく知る人々が、お葬式に参列しました。

悲しみのシーンですが、ファンとしては、「旧友たちがみんな集まった!」と、喜んでしまうシーンでもあります。

もちろん、ポワロは生きていますよ!後でどんでん返しがありますから、ご安心を。

原作は、壮大な陰謀論ミステリでした。
ドラマ版は、話がだいぶコンパクトになっています。

見どころは、当たり前ですが、「ビッグ・フォーの正体は?」
やっぱりこれですね。

予想を裏切る結末ですが、原作と比べずに、ドラマだけを見ると、かなり楽しめます。

特に、「そうか、犯人はこういう背景がある人物なのね」と、ラストシーンで納得。

超大作を、うまくドラマにまとめていました。

ドラマがもっと楽しくなる小ネタ

中国愛好家の男性が殺された事件。
男性は殴られ、喉を切られて死んでいます。

ジャップ警視監とポワロが現場にいくと、テーブルの上には、凍った羊の脚が。

それを見た警官が、「まさか、冷凍肉で殴殺し、骨でノドを切った?」というのです。

このセリフ、実は元ネタがあります。

イギリスの作家、ロアルド・ダール(チャーリーとチョコレート工場の原作者)の作品、「おとなしい凶器」という短編を知っていますか?

これが、妻が凍った羊の足で、夫を殴り殺す話なのです。

その後、凶器はオーブンで調理され、聞き込みに来た警官に振る舞われて、消える、、、、という結末。

「冷凍肉で殴殺云々」の元ネタは、たぶんこれでしょう。
「あなたに似た人」という短編集に入っています。

英国作家に対する、愛やリスペクトが垣間見えて、私はニヤッとしてしまいました。

ポワロではないですが、これも面白い小説ですよ!

死者のあやまち(5&6話)

あらすじ

デボンにあるナス屋敷は、穏やかな陽光と、川や森に囲まれている平和な場所。

屋敷の主人、ジョージ・スタッブス卿は、地元の人々を招くお祭りを開催することに。

祭りの目玉として、殺人推理ゲームを企画し、そのストーリーを、オリヴァ夫人に依頼する。

しかし、祭りの当日、死体役の少女が、本当に殺されてしまう、、、、

見どころ

オリヴァ夫人は、「誰かが死ぬ予感がする」と、ポワロに電報を送って「至急来られたし」と、呼び寄せます。

予感は当たり、殺人が起こります。

そして、そして、ジョージ卿の夫人、ハティ・スタッブスも行方不明になってしまうのです。

ハティ夫人の行方は?本当に、従兄弟の、エティエンヌ・ド・スーザに殺されたのか?
死体役の少女を殺したのは?

次第に、恐ろしい陰謀が明らかになります。殺されたのは、死体役の少女だけではなかった、、、、

あとは、見てのお楽しみです!

 

ドラマがもっと楽しくなる小ネタ

ナス屋敷の元の主人、フォリアット夫人を演じるのは、シニード・キューザック。

田舎の、家名を重んじる貴族夫人を、美しく、上品に演じていました。

きれいな人、、、と思って調べたら、「キューザック」という名前に、聞き覚えが。

人気ミステリー、「ブラウン神父」で見た名前です。

シーズン10まで、長期で物語を支えたマッカーシー夫人

演じていたのは、ソーチャ・キューザック。
妹のニーヴ・キューザックも、その妹役で出演。
姉妹は、劇中でも姉妹として共演していました。

シニード・キューザックは、ソーチャとニーヴ姉妹の、お姉さん。

ちなみに、お父さん、末の妹さんも俳優さんとのことで、芸能一家なのですね。

マッカーシー夫人が、ブラウン神父を降板した経緯を解説した記事はこちら↓

ページが見つかりませんでした - 英国ミステリーの登場人物

 

ヘラクレスの難業(7&8話)

あらすじ

事件の始まりは、富豪の邸宅でのパーティー。パーティでは、殺人鬼マラスコーをおびき寄せて捕える作戦でした。しかし、マラスコーに出し抜かれ、殺人が起こってしまいます。
舞台は、アルプスのホテルに移ります。ホテルに向かったポワロは、怪しげな宿泊客たちと一緒に、雪崩が起きたホテルに閉じ込められてしまいます。
そして、さらに殺人が起こる、、、、。

見どころ

ドラマとしては、ポワロとロサコフ伯爵夫人の再会、マラスコーの意外な正体です。
ホテルにいる誰かが「殺人鬼マラスコー」だという恐怖が、ドラマを一層盛り上げます。

ホテルの宿泊客たちも、謎めいた人物たちばかりです。
徐々に正体がわかっていく過程も、見応えがありますよ。

最後まで飽きない展開です!

ドラマがもっと楽しくなる小ネタ1

この話が、「カーテン〜ポワロ最後の事件〜」の前に入れられているのには訳があります。

原作小説の冒頭、「ことの起こり」という章で、ポワロは、「ヘラクレスに倣(なら)って、12の難事件を解決したら、引退したい。カボチャの品種改良をしたい」と言っています。

そして、それが、引退したポワロとヘイスティングスが再会する、「カーテン」へと繋がっていくのです。

ドラマ最終章にふさわしい演出に、期待が盛り上がってくるのを感じますね!

ドラマがもっと楽しくなる小ネタ2

ドラマ版では、絵画の盗難事件も絡んでいます。

雪山に、アクシデントで閉じ込められるのは、「オリエント急行の殺人」を思わせますね。

さらに、ホテルが舞台、絵画の盗難、といえば?

そう、ドラマ版ミス・マープルの「ジェラルディン・マックイーワン版、バートラム・ホテルにて」を思わせますね。

アガサ・クリスティのドラマシリーズが大好き!リピート視聴している!というファンには、嬉しいオマケです。

ぜひ、こんな小ネタも楽しんでください。

ドラマがもっと楽しくなる小ネタ3

元々、「ヘラクレスの難業」は、12の短編小説からなっていました。
それを、「アルカディアの鹿」「エルマントスのイノシシ」「スチュムパロスの鳥」の3事件を中心にし、一つの長編にまとめて、ドラマ化したのです。

12話を一編にまとめた、脚本家さんの力量が素晴らしい。
加えて、小ネタ2で挙げたような、アガサ・クリスティドラマへのオマージュ。

ファンなら「これ知ってる!」と、ニヤリとしてしまうでしょう。

私は、謎解き(全然わからなかった)も、小ネタさがしも、すごく楽しめた回でした。

 

カーテン〜ポワロ最後の事件〜(9&10話)

あらすじ

この、「カーテン」は、名探偵ポワロシリーズの最終作。これをもって、ポワロの物語は終了です。

ポワロ最初の事件の舞台だった、「スタイルズ荘」。

今はホテルとなっている、その懐かしい場所を、ポワロに招かれたヘイスティングスが訪れる。

ポワロは、痩せ衰え、足が不自由になったと、車椅子に乗っています。

そして、ヘイスティングスに、「この場所で殺人が起こる」と告げたポワロは、歩けない自分の代わりに、ヘイスティングスに捜査を手伝ってほしいと頼みますが、、、、

見どころ

注)ネタバレしています

 

多くの方が知っていると思いますが、この「カーテン」で、ポワロは死を迎えます。

体は弱ったけれど、脳は健在だと、ヘイスティングスに言うポワロ。

一人で部屋にいる時に、
「戻ってきたか、懲りない奴め」
「私の目の黒いうちは、、、」と、ひとりごちるポワロ。

どうやら、「殺人犯」が誰だか知っている様子。やはり、「灰色の脳細胞」は健在のようです。
でも、自分の残り時間が少ないこともわかっている。

ポワロには何ができる?どういう選択をするのでしょうか?
あまり書くと特大ネタバレになってしまうので、ここまでに。

ポワロの最後のシーン。
ヘイスティングスは、部屋に残してきたポワロが気になり、急いで戻りましたが、ポワロは息を引き取っています。

愕然とした表情のヘイスティングス、
それに続く、新聞の「エルキュール・ポワロ死す」の記事。

そして、要所で流れる、ショパンの「雨だれ」のピアノ。
悲しさと優しさの共存する曲は、美しい演出でした。

 

小ネタという名のネタバレ(独自視点での解説)

ドラマのラストを、超ネタバレしています。
犯人が誰か書いていますので、ご注意を!

 

ここでは、ポワロが持っているロザリオが、大きな意味を持っています。
・ドラマ内でどう使われているか?
・それが何を意味するのか?
に注目して、読み解いていきます。

 

後半、ポワロの最後の発作のシーンに注目です。

ポワロは息苦しくなり、サイドテーブルに手を伸ばします。
そこには、発作を和らげる吸入薬が。

一旦は薬に手を伸ばしかけますが、それをやめて、その奥にあるロザリオを手に取ります。
そして、「許したまえ、、、お許しを」と、神に祈ります。

なぜ、ポワロは薬ではなく、ロザリオを手に取ったのか?

なぜ、ヘイスティングスに、
「(ノートンという人物は)自殺ではない、殺人だ」と言ったのでしょうか。

それは、、、、ポワロ自身が、ノートンを殺した犯人だったから!

そして、ロザリオは、「ポワロが犯した罪」を象徴しているのです。

 

解説していきましょう。

ポワロは、敬虔なカトリックです。
カトリックでは、「汝、殺すなかれ」と、
いかなる時も、故意に他人の命を奪うことを禁じています。

ポワロが、かつてロザリオを手に取っていたのは、「オリエント急行の殺人(ドラマ版)」です。

あの時、ポワロは、殺人犯が誰なのか知りながら、見逃しました。

そして、殺人犯を見逃すという罪を犯した自分を、
「お許しください」と、ロザリオにキスしながら祈ったのです。

「カーテン」では、再びロザリオが登場しました。
これは、「ポワロが犯した罪」を暗示していると思います。

オリエント急行の時は、殺人犯を見逃してしまったけれど、
今回は、「言葉巧みに殺人を起こさせている者」を見逃さない。

これ以上の殺人が起こらないように、食い止めたのです。

しかし、殺人が続くのを防ぐためとはいえ、
自分の手で人を殺すという、大罪を犯してしまいました。

薬で少し延命しても、死期が迫っていることには変わりないし、
「自分の使命」は果たした。
もういいのだ、十分やった、、、と、思ったのではないでしょうか。

だから、薬でなく、ロザリオを選んだのです。

「ポワロはカトリック」という設定を生かし、さらに、
「オリエント急行の殺人」で描かれた、ロザリオに祈るという、伏線の回収。

見事な幕切れでした。

タイトルの「カーテン」とは、「物語の幕」を表します。

そして、物語の幕が開いた、「スタイルズ荘」その場所で、
一緒に物語を始めたヘイスティングスとともに、最後の物語の幕を閉じました。

「カーテン」というタイトルも秀逸ですし、物語の終わり方も完璧でした。

やはり、アガサ・クリスティは最高です!

そして、25年間、ポワロであった、デビッド・スーシエにも、最大級の賛辞を捧げます。

 

名探偵ポワロ/2025年放送予定は?BS11でシーズン13スタート!のまとめ

現在、ドラマ版「名探偵ポワロ」は、2025年10月15日水曜から、BS11で、シーズン13全話再放送中です。

ミステリーチャンネルでも、10月25日から放送されます。

初めて「名探偵ポワロ」のドラマを観た時の感動は、今も忘れられません。
原作を読み、想像していた世界が、そこに広がっていました。

ポワロファンの皆さんも、それぞれの想いがあると思います。
秋の夜長に、最終章としてのシーズン13を、じっくり楽しみたいですね。

 

 

 

 

 

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