アストリッドとラファエル シーズン5第4話 エルドラド ネタバレ感想|アストリッドの決断、テツオのビザ問題はどうなる?

英国以外のミステリー

『アストリッドとラファエル 文書係の事件録』シーズン5中盤の第4話「エルドラド」。今回は、古代アステカの生贄儀式を思わせる凄惨な殺人事件から、伝説の黄金郷を巡る壮大なミステリーが幕を開けます。

しかし、ファンにとって事件以上に気になるのは、アストリッドとテツオの関係ではないでしょうか。第3話でテツオに突きつけられた「帰国」の危機に対し、ラファエルが提案した驚きの解決策……。

謎解きのスリルと、テツオのビザ問題のあっと驚く解決策を、ネタバレを含めて詳しく解説します。

 

古代アステカの儀式

事件は、高名なトレジャーハンターであり考古学者のフィリップ·デスモンが、自宅で遺体となって発見されたことから始まります。

凄惨な殺害現場

遺体は胸を切り開かれ、心臓が摘出され、神聖な壺に納められていました。これは500年前のアステカ文明における「生贄の儀式」を模した、きわめて特異な手口でした。

容疑者と伝説の黄金郷

捜査線上に浮かんだのは、デスモンがメキシコで養子にした息子、ネカリ・カントゥです。

彼は「父親が殺されたとは知らなかった」と、犯行を否認し、「父は伝説の黄金郷『エルドラド』の場所を発見したが、それを秘密にしていたために殺された」と証言します。

実は、ネカリは、アステカの王の末裔、ナワ族なのです。そのこともあり、初期には「儀式を行ったのでは?」と、疑いをかけられてしまったようですね。

いつもそばにいて支えてくれた。と、父デスモンのことを語るネカリ。どうやら、その言葉に嘘はなさそうです。

この回、最初の方は、あの有名推理小説と似ていると感じました。
そう、シャーロック・ホームズの「四つの署名」を思わせる展開です。

ジャングルから連れてこられた若者、隠された財宝、過去から続く、壮大なミステリー。

そして、お宝が手に入らないところも、同じです(笑)

死因は、溺死?!

その後、フルニエ先生の検死により、被害者は、水責めの拷問をされ、溺れかけたショックで心不全を起こして死亡した、とわかります。

実は、息子ネカリを守るため、拷問に耐えて死んでしまった、デスモン氏。
墓泥棒であったことは感心しないけれど、息子を守ったのは、愛情ゆえですよね。

立派な最期を遂げたのだな、と、私は感動してしまいました。

奪われた探検日誌

被害者は、なぜ拷問されたのか?何の秘密を握っていたのか?

ここで、改めて、「エルドラド」を狙う何者かに殺されたのではないか、とラファエルたちは推理します。

事件の鍵を握ると思われた、デスモンの探検日誌。23巻のうち、22巻だけが、本棚からなくなっていました。

その後、オークションに出された22巻は、パロマ・バルデスという女性に買われたことがわかります。値段は3万5千ユーロ。

1ユーロ=約182.2円で計算すると、3万5千ユーロは 約637万7,000円 ですね(2026.03月現在)。ちなみに、バルデス女史は「富豪」だそうです!

しかし、日誌の提出を求められると、彼女は、日誌は強盗に盗まれた、犯人はメキシコの麻薬カルテル「チワパン」の一味だと言い、顔のアザと首のコルセットを見せます。

強盗にやられたということのようですが、カルテルの構成員の顔なんて、一目でわかるの?お知り合いですか?と、ちょっと疑問に思いますね。

バルデス女史に、探検日誌の内容について尋ねると、

デスモンは、「アステカ族は、エルドラドの場所を、ボルボニクス絵文書という古代の写本に記した」と、日誌に書いていたと言います。

そして、ボルボニクス絵文書は、ブルボン宮(国会議事堂)に保管されていると、バルデス女史は教えてくれました。

ボルボニクス絵文書に隠された秘密

閲覧者はだれだ?

アストリッドとラファエルは、捜査の一環で、ブルボン宮の国会にある特別閲覧室で、厳重に保管されているボルボニクス絵文書の調査をします。

殺人がエルドラドと関係があるなら、犯人は、必ず、この絵文書を見にきたはずだからです。

ラファエルは、最近の閲覧者の名簿の中から、ファビアン・ルクサンという議員の名前を見つけ、怪しい!と目をつけました。

他の閲覧者といえば、探検日誌を盗まれたバルデス女史だけ。

バルデス女史は、絵文書関連の本を執筆するという理由があり、特別許可をもらって閲覧していたようです。

では、ルクサン議員は何のために?怪しいですよね。

その後、ルクサン議員は、メキシコに外交官として15年赴任していたことがわかります。

ますます怪しい、、、、。

薔薇十字団の関与

ラファエルは先に帰りましたが、アストリッドは一人残って、熱心に絵文書を閲覧していました。

それを見て、係員の女性が、「複製をお貸ししましょう」と申し出てくれました。

ボルボニクス絵文書は「時間」を示す暦なのに、どうやって「場所」を表すのかわからないといったアストリッド。

係員の女性は、「現代の西洋の価値観とは全く違う。古代のアステカでは、時間と場所が密接に関わっている」と、ヒントをくれたのです。

この人は、何か古文書の秘密を知っているのでしょうか?

彼女の手首には薔薇十字団(古代の知識を守る結社)の入れ墨がありました。「知識が危機にある場所には同志がいます」と、彼女は言います。

その後、「暗号が一部解けました」と、アストリッドが説明に行きます。

すると、「あなたはできる人だと思っていましたよ」と、絵文書の係員の女性は言い、

「鍵を見つければ暗号は解けます。鍵は、デスモンの息子のネカリ・カントゥが持っています。我々の代理で来た、と言ってください」と、教えてくれました。

真犯人とその動機

捜査の結果、真犯人はファビアン・ルクサン議員であることが突き止められました。

彼はメキシコ赴任時代の汚職により、麻薬カルテル「チワパン」と関わっていたのです。

フランスに帰ってきてから、彼は議員に立候補しました。その時、選挙費用で、チワパンに多額の借金をして、返せなくなったのが動機でした。

借金返済のためにデスモンが持つ「黄金郷の情報」を狙い、水責めの拷問をして彼を殺したのです。アステカの生贄の儀式を模倣したのは、ネカリに疑いの目を向けさせるためでした。

最後まで、「私は殺していない」と言い張っていたのですが、議員の時計が腐食しているのに、アストリッドが気づきます。

文字盤内部に染み込んでいた被害者の血液で、時計が腐食していた。これが、逮捕の決め手になりました。

ルクサン議員は、元妻と二人の娘をメキシコに残してきたようですが、もしかして、裏切らないように人質にされているのかも?と思ったら、ゾッとしました。

しかし、この後のカルテルの報復などについては描かれず、視聴者はそこまで深刻にならずにすみます。

アストリッドとラファエルは、実は、都会派コージーミステリーではないかな?と、私は思っているのです。

 

エルドラドの発見とアストリッドの決断

アストリッドは、一人でネカリを訪ねます。「鍵があれば暗号が解けます。薔薇十字団の代理で来ました。鍵を持っていませんか?」というと、

ネカリは、「持っていない、、、、俺が鍵だ!」と、服を脱ぎ、背中の、アステカの神々のタトゥーを見せるのでした。

ネカリの背中のタトゥーが、エルドラドの位置を知る鍵になっているという設定。

昔、「遊戯王」というアニメでも、似たような描写がありました。

エジプトの「墓守の一族」の男子が、古代エジプト王の宝の秘密を、背中に刃物で彫りつけて、代々受け継いでいく、という設定です。

古代文明には、宝物、秘密、伝承、がつきもののようです。
なかなか、ロマンがありますね。

アストリッドは絵文書の暗号とネカリのタトゥーを照らし合わせ、ついにエルドラドが、メキシコのミチョワカンに実在することを突き止めます。

ルクサン議員の逮捕後に、ネカリが、アストリッド宅にやってきて、

「彼ら(薔薇十字団)から預かった、処理は任せるってさ」と、見つからなかった、探検日誌の22巻を置いていきました。

これ、どうやって手に入れたんでしょう?盗まれたはずですが、、、、。

この数ヶ月、チワパンはフランス国内で活動していないって、ノラが調べてきていましたし。

ほんとは、バルデス女史か、薔薇十字団が隠していたのかもしれませんね。

そんな、エルドラドの場所を知るヒントが書かれている、日誌。

もし、エルドラドの場所が公になれば、再び強欲な人間や、カルテルによる争いが起こることは明白でした。

冒険好きのラファエルは、「一緒に、エルドラドを探しに行こう」と誘いますが、アストリッドは「興味がありません」と、断ります。

アストリッドは探検日誌を、1ページずつ静かにシュレッダーにかけました。

「歴史を闇に返して守る」という、彼女の高潔な知性が光る名シーンでした。

 

テツオのビザ問題と「結婚」の検討

一方、アストリッドの恋人テツオは、日本からの奨学金が止まり、学生ビザを失って、一度日本に帰っています。

テツオと画面越しにオンラインデートを楽しむアストリッド。「一緒の時間を過ごせてよかった」と素直に伝える姿に、二人の確かな絆を感じずにはいられません。

ラファエルは、ちょっとぶっ飛んだ提案なんだけど、、、、と、「愛し合っているなら、結婚すれば滞在許可証の問題は解決する」と、アストリッドに結婚を勧めます。

驚くアストリッド。すると、脳裏には旧友サミの幻覚が、再び現れます。

「発作はテツオとは関係ない」
「幻覚が見えなくなるわけじゃない」
「よく考えろ、掘り下げろ、ハノイの塔を解け」

というサミの言葉は、彼女の中に眠る「隠された記憶」の存在を予感させます。

そして、アストリッドは失神してしまいました。
第4話は、ここでクリフハンガーです。

 

まとめ:アストリッドが守りたかった「平穏」と「絆」

シーズン5第4話「エルドラド」は、歴史的な大発見よりも「平和」を選んだアストリッドの知性が光っていましたね。

事件で、アストリッドが大活躍なのはもちろんですが、黄金郷の秘密をシュレッダーにかけた彼女の決断は、彼女が単なる文書係ではなく、正義と倫理を重んじる一人の人間であることを改めて証明しています。

また、テツオとの関係を維持するために、自ら(聞かれていないのに)「一緒に過ごせてよかった」と言えるようになった、彼女の成長が描かれました。

この回は、どちらかといえば、アストリッドを中心とした人間関係に焦点が当たっており、その意味で、とても楽しめる回でした。

 

 

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