英国の人気ドラマ『ミステリー in パラダイス』。
その中でも特に人気を集めたキャラクターが、カミール・ボーディ巡査部長です。
しかし、カミールはシーズン4で降板。
彼女がいなくなったことを残念に思ったファンは多いはずです。
降板の理由は、女優サラ・マーティンスのキャリア上の決断と、ドラマ上の転勤設定の両方にありました。
この記事では、カミールの降板理由と、シーズン10での再登場エピソードを詳しく紹介します。
(※『ミステリーインパラダイス』のネタバレを含みます。まだ見ていない方はご注意ください。)
カミール降板の理由は?
物語上ではパリへの転勤と潜入捜査への復帰
カミールは、初代リチャード警部補、二代目ハンフリー警部補の頼れる相棒として活躍しました。
シーズン3第1話でリチャードが退場したあと、カミールはシーズン4でパリへの転勤願いを提出し、島を離れます。
ドラマ上の理由は、「潜入捜査チームのリーダーとして任務に戻るため」という設定でした。
ファンの間では、カミールの降板を惜しむ声が多く上がりました。
リチャードとカミールの関係は、シーズン2の頃にはかなり恋愛っぽい雰囲気に。
小屋のテレビにカミールがいたずらをし、怒ったリチャードが追いかける——あのシーン。
波打ち際でじゃれ合う二人の姿は、恋人のようにも見えましたよね。
私自身も、いつか二人が結ばれるのではと期待していたのですが……。
その関係は、リチャードの“死”という形で突然の終わりを迎えてしまいました。
これは個人的な解釈ですが、カミールが島を離れたのは、リチャードを忘れるためでもあったのではと思います。
ハンフリーのことも立派に支えていましたが、リチャードに対して感じていたような「敬愛」のニュアンスは薄かった印象です。
最後はハンフリーの引き止めを受けながらも、自分のキャリアを選び、前向きに旅立ちました。
リチャードがドラマを去った理由については、こちらの記事で詳しくまとめています。↓
👉 https://mystery-fan.net/richard-shibou-229
女優サラ・マーティンスが語った本当の理由
カミールを演じたサラ・マーティンスは、降板について次のように語っています。
「本当に、とてもつらい決断でした。この番組のすべてを愛してきたんです。
でも、人生で成長する唯一の方法はリスクを取ること。
愛するものを失ったとしても、新しい挑戦をするべきだと思うのです」
— What to Watch インタビューより(2015年)
この言葉からも分かるように、制作陣との不和ではなく、女優としての前向きな選択だったことが伝わります。
『ミステリーインパラダイス』の撮影は、半年にも及ぶカリブでの長期ロケ。
家族や友人と過ごす時間が限られ、他作品への出演も難しくなります。
サラは、役者として新しい挑戦をしたいという気持ちを優先したのでしょう。
結果的に、カミール役を全力で演じきった上での「やり切った」降板だったようです。
シーズン10でカミールが復帰!
復帰が実現した背景とファンの声
カミールの降板は多くのファンにとって寂しい出来事でした。
そのため、彼女の再登場を望む声が世界中で上がっていたのです。
そしてついに、番組10周年記念としてカミールがゲスト出演!
「私はどこへ行ってもカミーユなの。
みんなが変わらずカミーユとして私を見てくれるから、戻るのは自然なこと。
10周年は最高の機会だと思った」
— サラ・マーティンス(Radio Times)
このインタビューからも、彼女が作品への愛情をずっと持ち続けていたことが伝わります。
制作陣との関係も良好で、降板はあくまでキャリア上の区切りだったと分かります。
ファンとしては寂しさを感じつつも、女優としての新しい挑戦を応援したい気持ちになりますね。
第5〜6話の名シーンとリチャードとの再会
シーズン10第5話では、母キャサリンが事件で重傷を負い、
その知らせを受けたカミールがパリから島へ戻ります。
久しぶりに仲間たちと再会するシーンは、まさにファン待望の瞬間。
海辺で母を思い涙を流すカミールの前に、“心の中のリチャード”が現れ、彼女を励まします。
「今からどうするかだ」
というリチャードの優しい言葉は、多くのファンの胸を打ちました。
短い出演ながら、10周年にふさわしい感動のエピソードでした。
カミール降板後の後任キャラクター
カミールの後任として登場したのが、フロランス・カッセル巡査部長。
冷静で頭の切れる彼女はすぐにチームに溶け込み、新たな魅力を加えました。
キャラクター交代のたびに物語はリフレッシュされ、
シリーズが長く続く理由のひとつになっています。
フロランス・カッセル巡査の人柄やファッションについては、こちらの記事で詳しく紹介しています↓

まとめ:カミールが残したものとシリーズへの影響
カミール・ボーディ巡査部長はシーズン4で物語を去ったものの、
彼女の存在は今もファンの心に残り続けています。
降板の背景には、物語上の必然と、
サラ・マーティンス自身の「成長したい」という強い意思がありました。
そして、シーズン10での復帰は番組10周年を彩る最高のサプライズ。
かつての仲間たちとの再会は、多くの視聴者に感動を届けました。
カミールはもう登場しないかもしれませんが、
『ミステリーインパラダイス』の温かく人間味ある世界観の中で、
今も“心の中の住人”として生き続けています。
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