『ブラウン神父』のシーズン5からシーズン9まで、
あの天真爛漫な笑顔で事件をひっかき回してくれたペネロピ(通称バンティ)。
しかしシーズン10を見て、
「あれ?バンティがいない…」
とショックを受けた方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、バンティの降板は、ケンカ別れなどのネガティブな理由ではありません。
演じるエマー・ケニーの「あるおめでたい事情」と「才能の開花」が関係しています。
この記事では、ドラマ内の設定だけでなく、女優本人の事情も含めた「本当の降板理由」と、
彼女がケンブルフォードに残した功績について、いちファンとしての考察を交えて解説します。
ブラウン神父|ペネロピ(バンティ)はいつ降板した?
ペネロピ(バンティ)は、シーズン9までの主要キャラクターです。
しかしシーズン10第1話で、彼女の姿はケンブルフォード村から消えてしまいました。
これについて、ブラウン神父は、村人にこう説明しています。
「バンティは、一世一代のアフリカ冒険旅行に出ている」
アフリカ冒険旅行?
いかにもバンティらしい不在理由です!
バンティは、アフリカ冒険旅行に出かけた!
ドラマ内の設定である「アフリカ冒険旅行」という理由は、
バンティという人物像を考えると非常に納得感があります。
バンティは、
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貴族の娘でありながら
-
動きやすい服装で車を運転し
-
好奇心と行動力の塊のような性格
という、型破りなキャラクターです。
外出禁止を言い渡されても、閉じ込められた部屋から抜け出して遊びに行ってしまうほど。
そんな彼女にとって、「一世一代のアフリカ冒険旅行」という設定は、いかにもバンティらしい選択だと言えます。
しかし、前話まで特別な前触れはなく、私はやや唐突に感じました。
突然降板したの?何かトラブル?
そう感じた視聴者も多いのではないでしょうか。
本当のところはどうなんでしょうね?
次の章で、本当の理由を解説していきます。
ブラウン神父|ペネロピ(バンティ)役の女優エマー・ケニーが降板した「本当の理由」:脚本家としての成功と出産
ドラマ内では「旅行」とされていますが、現実世界での降板の大きな理由は、
演じるエマー・ケニーの多忙化です。
彼女は実力ある女優であるだけでなく、才能ある脚本家でもあります。
どれだけ多忙かと言いますと、彼女は
・ITVの人気ドラマ『カレン・ピリー(Karen Pirie)』の
・脚本・製作総指揮を務め、
・主人公の親友・捜査協力の相棒として出演もしています。
才能ありすぎで、女優だけでは収まりきれなかったようです。
あの美貌と演技力、そして脚本も書ける!
というわけで、大成功を収めています。
さらに、2023年には第一子を出産されています。
つまり、現在は、「母」「女優」「脚本家」の三足のわらじで大活躍中!
かなり忙しいはずです。
これでは、撮影スケジュールがハードな『ブラウン神父』との両立は
物理的に難しいでしょう。
実際、制作側とのトラブルや不仲といった話はないので、
キャリアの次の段階に進んだ結果です。
私としては、 バンティがいなくなって寂しいですが、
脚本家、女優として活躍していると聞き、嬉しく思います。
その後の彼女の活躍を考えると、
ドラマ内での「アフリカ冒険旅行」という設定も、
現実の彼女の「新しいキャリアへの冒険」と重なって見えますね。
私は、彼女の才能を「祝福」した制作スタッフが、
再登場の期待を込めて、「アフリカ冒険旅行で『今は』いない」
という設定を考えたのでは?と推察しています。
ブラウン神父|ペネロピ(バンティ)とは何者か
ここで改めて、バンティのキャラクターをおさらいしておきましょう。
バンティのフルネームは
The Honourable Penelope “Bunty” Windermere。
私の拙い日本語訳だと、
ウインダミア子爵家・ペネロピ令嬢(通称バンティ)
というところでしょうか。
初登場は、シーズン5の第1話。
設定上は、レディ・フェリシアの姪にあたります。
具体的には、レディ・フェリシアの兄、ウインダミア子爵の娘。
つまり、正真正銘、「貴族のお嬢様」です。
お嬢様でありながら、好奇心の赴くまま、事件に首をつっこむ。
つまり、大活躍ですね(笑)
不倫騒動で、ロンドンを離脱したペネロピ(バンティ)
バンティがケンブルフォードに来た理由は、
「既婚男性とナイトクラブから出てくるところを写真に撮られて、不倫が発覚。
タブロイド紙を賑わせるスキャンダルとなり、ロンドンには居づらくなった。
これに怒った両親は、娘を更生させるために、『ほとぼりが冷めるまで』
田舎に住む叔母のところへ、バンティを預けた」
という事情がありました。
バンティがいなくなったケンブルフォード
シーズン10では、姿が見られなくなったペネロピ(バンティ)。
同時に、マッカーシー夫人、元泥棒のシドも、ブラウン神父を卒業しました。
そして、レディ・フェリシアも、時々のゲスト出演に。
マッカーシー夫人の、バンティに対するお小言も聞こえなくなり、
寂しい限りです。
マッカーシー夫人の降板理由は、制作側の事情?

シドの降板理由は、俳優の多忙が原因?

新キャストたちの活躍に、期待しましょう!
ブラウン神父|ペネロピ(バンティ)のモデルは、アガサ・クリスティの「あの令嬢」?
ここからは、私の読書体験、視聴体験に基づいた考察です。
バンティの「貴族の令嬢でありながら、愛車を猛スピードで飛ばし、
ズボン姿で捜査に首を突っ込む」というスタイル。
実は、ミステリーファンならピンとくる「元ネタ(モデル)」が存在するのです。
それは、アガサ・クリスティの傑作『セブン・ダイヤルズの謎』(訳により「七つの時計」)などに登場する、
バンドル(レディ・アイリーン・ブレント)です。
二人の共通点は、
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愛称が似ている(バンティ / バンドル)
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どちらも奔放な上流階級の令嬢
-
運転と冒険が大好き
-
男勝りで度胸がある
- 二人とも、「お屋敷の蔦をよじ登って、二階に出入りしてしまうこと」!!
これだけ似ていれば、もう絶対に、ペネロピ(バンティ)のモデルは、
「セブン・ダイヤルズの謎」のバンドル(レディ・アイリーン)ですよね。
ドラマの舞台は1950年代ですが、
バンティのキャラクター造形は、
クリスティが1920年代に描いた「戦うお嬢様(バンドル)」への
愛あるオマージュを強く感じさせます。
30年の時を超えて、あの痛快な令嬢がケンブルフォードに蘇った……
そう考えると、私はワクワクしてしまいます。
バンティが好きな方は、ぜひクリスティの
『セブン・ダイヤルズの謎』もチェックしてみてください。
「あ、これバンティだ!」と嬉しくなるはずです。
※この「バンティとバンドルの徹底比較」については、
後日別記事で詳しく解説する予定です。お楽しみに!
ブラウン神父|ペネロピ(バンティ) 今後、戻ってくる可能性はあるのか?
ドラマ内では、バンティは「旅に出ている」だけです。
死亡や、決定的な別れは描かれていません。
実は、演じるエマー・ケニー自身も復帰に対して前向きな発言をしています。 2023年にロブ・ブライドンのポッドキャストに出演した際、彼女は降板理由が多忙(『カレン・ピリー』などの制作)であることを説明した上で、こう付け加えました。
「その気になれば、いつでも(ブラウン神父に)戻れると思っているわ」 (But I can always go back, I think, if I wanted to.)
この言葉通り、制作サイドとの関係は良好で、あくまで「一時的な離脱」というニュアンスが強いようです。
私自身、またブラウン神父と一緒に、
事件解決に駆け回る元気なバンティの姿を見たいと思っています。
待ってるよ、バンティ!
ブラウン神父 バンティ役のエマー・ケニーの脚本担当回
女優だけでなく、脚本家としても大活躍の、エマー・ケニー。
彼女が、「ブラウン神父」で脚本を担当した回をあげておきます。
自分が出演した経験を活かして、脚本を書いていることがわかる、ブラウン神父らしい作品に仕上がっています。
全て「フランボウ回」と言うところがポイントで、シリーズ屈指の人気キャラ、フランボウを、エマー・ケニーが自由に動かしているのが、見どころです。
謎解きも楽しく、また、フランボウ回らしい、アクションも楽しめますよ!
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シーズン10 第5話「隠者の隠れ家」(フランボウ回)
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シーズン11 第5話「神の父」(フランボウ回)
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シーズン12 第5話(2025年放送予定)(フランボウ回)
レディ・フェリシアがいなくても活躍していたバンティの、違った意味での活躍が素晴らしいですね!
まとめ:バンティ降板の理由と魅力の再確認
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降板の本当の理由:女優エマー・ケニーの脚本家としての成功と出産(ポジティブな理由)。
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ドラマ内の理由:一世一代のアフリカ冒険旅行(キャラクターに合致していてgood!)。
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復帰の可能性:「いつでも戻れる」と本人が発言しており、再登場の可能性は高い。
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キャラクターの秘密:アガサ・クリスティ「セブン・ダイヤルズ」(訳により『七つの時計』)の「バンドル」がモデルの可能性大。
- ブラウン神父でも、脚本家として活躍中!
行動力と好奇心で、物語を動かしてきた、バンティ。
彼女がいないケンブルフォードは少し静かですが、
彼女が脚本家として、そして母として現実世界で活躍していることを知れば、
ドラマの見方も変わってくるのではないでしょうか。
いつか彼女が「ただいま!」と愛車で戻ってくる日を待ちましょう。

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