シーズン5は、テツオとの結婚、ラファエルの流産、ラマルクとの決着という3つの重要な転機が描かれるシーズンです。
これらの出来事は、アストリッドとラファエルの関係性を根本から変え、シーズン6への重要な伏線となっています。
この記事では、第1-2話(国際的陰謀と妊娠判明)、第4話(結婚の決意)、第8話(ラマルク決着と衝撃のラスト)を中心に、登場人物たちの感情の動きを徹底解説します。
⚠️この記事には重大なネタバレが含まれます。
アストリッドとラファエル シーズン5 第1-2話「毒ヘビ」完全ネタバレ|国際的陰謀と二重スパイ
事件の概要:伝説の殺し屋「毒ヘビ」再び
パリの公園のベンチで発見された女性の死体。蛇の毒を使った特殊な殺人方法が用いられていました。被害者にはかまれた形跡がなく、首に注射針のような傷だけが残されていました。
実はこれ、遠距離からサイレンサー付きの銃で撃ち込まれたものでした。
被害者アリス・アリオは、カナダ人を装っていましたが、実はアメリカ人。正体はCIAエージェント「アシュレー・オマハ」で、軍学校卒業後カナダへ渡った経歴を持つ人物でした。
米軍の内部告発に関連して、パリで監視業務にあたっていたようです。
この殺害方法から、6年ぶりに現れた殺し屋「毒ヘビ」の仕業だと判明します。過去に54件の暗殺を成功させた凄腕の殺し屋です。
捜査の結果、「毒ヘビ」の正体は、実は6歳の子どもを持つ母親カミーユ・シカールだと判明。妊娠を機に引退していた彼女が、子どもを人質に取られて復帰を強要されていたのです。
捜査の途中で、グレーのバンで監視されていた形跡が見つかります。違法駐車でレッカー移動された車内からは、アストリッドたちが盗撮された証拠が発見されました。
DGSEとCIA:二重スパイとなったアストリッドとラファエル
第1話のラストで、街を歩いていた二人は黒眼鏡の男に突然誘拐されます。アストリッドは嫌がりましたが、銃を携帯していなかったラファエルは従うことに。完璧なクリフハンガーでした。
第2話で判明したのは、この男がフランス諜報機関DGSE(対外治安総局)の捜査官だったということ。ずっと警察内部も監視していたのです。
DGSEが追っていたのは、謎の依頼主「アキレス」。国際的犯罪組織のメンバーで、正体不明の人物です。
図書館がアキレスと殺し屋の情報受け渡し場所だと判明し、アストリッドとラファエルはそこで手がかりを探すことになります。
さらに、アメリカCIAも接触してきて、図らずも二人は二重スパイとして活動することに。フランスとアメリカ、両組織の間で動くことになりました。
スパイ映画のような展開にはしゃぐラファエル。コメディ要素もありますが、妊娠中なのに大丈夫!?と視聴者をハラハラさせます。
最終的に「毒ヘビ」の正体を突き止め、彼女が脅迫されていた事情を理解することができました。
毒ヘビの子供を誘拐して、脅迫していたのは、なんとDGSEの職員であるマルク・ヴァソア。
CIAに監視されていた女性を助けようと、情報にアクセスし、殺し屋を脅迫して殺人をさせるという、大胆な計画を立てました。
当初、DGSEとラファエルとの約束では、「犯人を引き渡す」ことになっていました。しかし、実際には、図書館に特殊部隊が突入、犯人のマルクは射殺されてしまいます。
ラファエルは、「約束が違う!」と、DGSEの「ダゴベール」に猛抗議しますが、相手にされません。
しかし、これは当然とも言える結末でした。
落ち着いて考えてみましょう。
諜報機関の内部の者が、情報を盗み、子供を誘拐し、証人保護プログラムの証人と勝手に接触していて、私情からCIAのエージェントを、殺し屋を雇って暗殺。
諜報機関としてはあるまじき大失態です。
よくない言い方ですが、犯人は、「消されることが、最初から決まっていた」のだと思いました。
結局、ラファエルたち警察は、DGSEに利用されてしまったと言うのが、本当のところでしょう。
おそらく、マルク・ヴァソアに、内部捜査の手が及んでいると気づかせ、ボロを出させるのが目的だったのでしょうね。そして、犯人射殺で、事件は強制解決。
ラファエルの人柄の良さが、裏目に出てしまった事件でした。
そして、この事件で、人質の子供を庇ったラファエルは、階段から転落。流産してしまうのです。
人間ドラマ:ラファエルの妊娠とアストリッドの不安
シーズン5は、シーズン4最終回から2ヶ月後の設定です。
ラファエルは妊娠検査薬で陽性が出たのに、検査を先延ばしにしていました。アストリッドが顔を見るたびに「血液検査をしろ」と促すほど。
ついに血液検査で妊娠が確定すると、父フィリップには早々に伝えました。父の後押しでニコラに告白する決心をします。
ニコラへの告白シーンは印象的でした。面通し室でいちゃつく二人。ラファエルが妊娠を告げると、ニコラは「自分がまだ子供なのに」と戸惑いますが、最後には「3人になる」と喜びます。
一方、アストリッドは複雑な心境を抱えていました。「子どもが生まれたら自分とラファエルの友情は変わってしまうのでは?」という不安。さらにテツオの帰国問題(奨学金打ち切り)も重なり、パニック状態に陥ります。
自閉症の方は、環境の変化に弱く、「常同性」を好むようです。
ラファエルは言います。「子どもができてもあなたとの関係は変わらない」「私はあなたの指貫よ」。糸と指貫の関係、離れていても繋がっている、という温かい言葉でした。
サミの登場とアストリッドの動揺
第1話で、社会力向上クラブに現れた幼馴染サミ・グルメ。乗馬クラブで一緒だった過去を持つ人物です。
サミを見て動けなくなるアストリッド。ひどく動揺して固まってしまいます。
サミは「アストリッドがいるとは知らなかった」と言って出ていきますが、昔は「友人」だったはず。
なぜ?という疑問が残ります。
この再会が後のエピソードへの伏線となります。
アストリッドとラファエル シーズン5 第4話「エルドラド」完全ネタバレ|アステカの秘宝とプロポーズ
事件の概要:トレジャーハンター殺人事件
有名トレジャーハンター、リップ・デスモンドの遺体が発見されます。65歳で一人暮らし。研究はほとんどせず墓泥棒をしていた人物でした。古代アステカの美術品は、高値で取引されているので、密輸にも関わっていたようです。
彼の殺害方法は、アステカ文明の儀式のよう。心臓が胸部から摘出され神聖な壺に入れられていました。まるで生贄のような状態で、非常にグロテスクです。
息子(養子)ネカリ・カントゥが容疑者に。メキシコから連れてこられた若者で、「父は伝説の黄金郷の場所を発見したが、秘密にしたため殺された」と証言します。
伝説の黄金郷「エルドラド」の秘密は、22巻の古文書に記された暗号に隠されていました。
シャーロック・ホームズ「四つの署名」を思わせる展開です。ジャングルから連れてこられた若者、壮大なミステリー。
事件の真相:議員の汚職とカルテルの影
真犯人は議員ファビアン・ルクタンでした。
メキシコ赴任時代にカルテルと癒着し、汚職疑惑がありました。文字盤の中に血液が入り込んだ時計が証拠となり、逮捕されます。
借金が嵩んだため、借金返済のためエルドラドの秘宝を狙ったのが動機でした。
ファビアン議員の妻子はメキシコにいる、ということなのですが、もしかしたら、裏切らないように、カルテルに人質にされているのでは?と思ってしまい、ゾッとしました。
さて、エルドラドですが、アストリッドが絵文書(アステカの暗号)を解読し、それをヒントに、ネカリは「バラ十字団の代理です」と言いに行きます。ネカリの背中のタトゥーが鍵になっており、タトゥーからエルドラドの場所が判明しました。
昔、「遊戯王」というアニメでも、似たような描写がありました。「墓守の一族」の男子が、古代エジプト王の宝の秘密を、背中に刃物で彫りつけて、代々受け継いでいく、という設定です。
古代文明には、宝物、秘密、伝承、がつきもののようですね。
さて、話は戻って。
なんと、エルドラドは実在したのです!所在地はミチョワカン。
事件解決後、ラファエルは地図を見ながら、「二人でエルドラドに行ってみない?」とアストリッドを誘いますが、アストリッドは反対します。
そして、カルテルに見つからないよう、アストリッドはヒントの書かれた古文書をシュレッダーにかけるのでした。
重要シーン:ラファエルからの結婚提案
テツオのビザ問題が深刻化していました。奨学金が止められ、長期ビザを失い、日本へ帰国を余儀なくされます。
テツオは「一時的な滞在ではなく、ずっとフランスにいたい」と話します。
ラファエルは「結婚したら?」とさりげなく提案。「愛し合っているなら、結婚しちゃえばいいのに」。フランス人と結婚すれば滞在許可証の問題は解決します。ラファエルらしい「ぶっ飛んだアイディア」でした。
一旦は帰国したテツオと、オンラインデートをするアストリッド。「一緒の時間を過ごせてよかった」と気持ちを告げる描写に、私も心が温かくなりました。
アストリッドらしい反応として、メリット・デメリットを紙に書き出します。論理的に検討しようとする姿勢。リストの内容も愛らしく、「テツオという大切な存在を失わないための論理的な解決策」として受け取る様子が描かれました。
サミの幻覚が再び現れます。
サミ「幻覚が見えなくなるわけじゃないからな」。
サミの幻覚を見るたびに、アストリッドは意識を失い、「何かの記憶が隠されていると感じる」と、糸口を見つけます。
アストリッドの心の葛藤を示唆し、第8話への伏線となります。
アストリッドとラファエル シーズン5 第8話(最終回)「完全犯罪の台本」完全ネタバレ|結婚式と衝撃の結末
事件の概要:映画撮影現場での殺人
映画撮影中、主演男優マチュー・マルニエが射殺されます。空砲による事故に見えました。
アストリッドの鋭い観察眼が光ります。未編集映像素材を見て、昼休み前後で銃がすり替わっていると気づき、事故ではなく殺人だと見抜きました。
ラファエルも、監督が、誰も気づかないのに、発砲直後に被害者に駆け寄って、「死んでる!」と言い出すのに違和感を覚えます。
タイミングが早すぎるのです。
監督ポール・ジェラールの妻と被害者の関係から、不倫疑惑が浮上します。
撮影現場での殺人が妙にチープに描かれており、違和感を覚えます。これが重要な伏線となります。
真犯人:脱獄囚アラン・ラマルクの復讐劇
シーズン3から登場の宿敵ラマルクが再登場。逃亡中だった推理小説家が、ついにシーズン5最終話で物語に関わってきます。
脱獄後、ずっと暗躍していたラマルク。
彼にとっての犯罪とは:
・退屈しのぎのお遊び
・自らは手を下さない
・人間を駒として使い捨てる
というものです。
実際、ラマルクに殺人の台本を渡された監督が、警察に追い詰められて文句を言うと、「私の脚本は完璧だが、お前が変更したんだ。悪い癖が出たな」と冷酷に突き放します。
そして、「危険な要因は取り除く。つまり、君だ」と、屋上から突き落として殺害。この非情さがラマルクの本質を物語っています。
ラマルクのアストリッドへの異常な執着も不気味です。賢いアストリッドに興味を持ち、固執し続ける理由は、シーズン1からの因縁にあります。
ラマルクの「暇つぶし」としての茶番。知的ゲームとしての殺人。犯罪を芸術のように演出する姿勢に、私は毎回、強い嫌悪感を覚えます。
アストリッドを振り回す展開の中で、忘れないはずのアストリッドの、記憶の欠落と発作による失神、乗馬クラブでのトラウマ、旧友サミとの関係、これらの謎が一気に明らかになります。
アストリッドは、怒鳴ったり、暴力を振るったりの虐待をしていた、乗馬クラブの調教師のことを思い出しますが、彼は行方不明になっていました。そして、驚きの居場所が発覚します(詳細は記事では伏せますが、衝撃的です)。
ラマルクは、サミを誘拐して、人質にとっています。サミを突き落とそうとするそぶりが見えた瞬間、ラファエルがラマルクを射殺。
事件は解決したように見えました。
しかし、死ぬ間際に、ラマルクは、「また会おう」と、謎めいた言葉を残すのです。
これが何を意味するのかは、最後まで見るとわかるようになっています。
感動のシーン:アストリッドとテツオの結婚式
ついに実現したアストリッドとテツオの結婚。第4話のラファエルの提案から実現へ。幸せの絶頂のはずの場面です。
アストリッドは論理的な判断の末に結婚を決めました。感情表現の成長が見られます。
「2年のビザが取れたよ」と言うテツオに、「2年だけでなく、ずっと一緒にいたい」と言うアストリッド。
勇気を出してテツオにプロポーズするシーンに、私は少し涙が出ました。
選んだのは「別居婚」。アストリッドにとって自分の家は心の避難所であり、どんなに愛している人でも同居はできない。それを受け入れるテツオ。彼女の特性を尊重しながら愛を育む姿。
自閉症当事者会で学んだ「10粒の豆」セルフコントロール法。それは、アストリッドのストレス管理のツール。
アストリッドからラファエルへ「あなたにも必要だ」と豆を渡します。二人の絆の深まりを象徴し、友情が一層強固になります。
男女の愛だけでなく、同性同士の友情が深まっていく様子が描かれるところが、このドラマらしいですね。
幸せな雰囲気に包まれる結婚式。仲間たちが集まって祝福します。
衝撃のラスト:ラファエル毒殺未遂事件
幸せな結婚式の最中に悲劇が起こります。
ラファエルは、二人の指輪を預かっていました。ふと、いたずら心を出して、アストリッドの指輪をはめてみると、チクッとしてーーー
ラファエルが突然倒れます。毒を盛られていました。ラマルクが仕掛けた罠でした。
毒の影響でラファエルが危機的状況に陥ります。原題「結婚式と4つの葬儀」の意味が分かります。ラファエルの命は?
しかし、毒はアストリッドの指輪に仕掛けられていたのです。
すると、本当のターゲットは、アストリッド。
アストリッドに執着していたのは、幸せであるはずの結婚式で殺すためだったのでしょうか?私は改めて、ラマルクの邪悪さに戦慄しました。
クリフハンガーでシーズン6へ。「このまま誰かが死んでしまうのでは?」視聴者に強い緊張感を与えます。多くの視聴者が「続きが気になって仕方ない!」と声を上げました。
ラマルクとの因縁に一応の決着がついたかと思いきや、まさかのラストでシーズン6への重大な伏線が張られます。
普通なら最終回の内容であるラマルク決着とアストリッド結婚。
でもまだ続く!
シーズン6制作決定済みです。
アストリッドとラファエル シーズン5の人間ドラマ徹底解説
ここからは、事件の謎解きではなく、登場人物たちの感情と成長に焦点を当てて解説します。
テツオとアストリッドの結婚まで
シーズン5最大の見どころは、アストリッドとテツオの関係が大きく進展することです。
奨学金が打ち切られたテツオは長期ビザを失い、日本への帰国を余儀なくされます。遠距離恋愛の危機に直面したアストリッド。感情をストレートに表現することが苦手な彼女が、どう愛を伝えるのか、そしてテツオとどう未来を選択するのかが丁寧に描かれます。
テツオは、第2話の最後で、ビザが切れたので帰国しなければならないと伝えにきます。「君を愛している。僕に残ってほしい?」と。
しかし、感情表現が苦手なアストリッドは、「その質問には答えられません。決めるのは私ではありません」と、事実や規則だけに則った答えをしてしまいます。
テツオは、「そう。じゃあ、帰ったほうがいいね」と、帰ってしまいます。
いつもは物静かなテツオにしては珍しく、『売り言葉に買い言葉』のような受け答えをしたことに、私はとても驚きました。
ただ、これは、それだけテツオの悲しみが深かったということです。
引き留めてもらえず、傷ついてしまったテツオ。
いくら感情表現が苦手だとはいえ、アストリッドからも、「あなた(テツオ)に残ってほしい」と、言って欲しかった。その一言で十分報われたはずなのに、、、、!
私としても、テツオの悲しみがわかるだけに、見ていて辛くなりました。
初めは、アストリッドは、「テツオと離れる→別れる→自分の築いてきた世界が崩壊する」と受け取り、パニックになっていました。
けれど、ラファエルの、テツオが遠く離れた場所にいたとしても、アストリッドの心の中にある彼との繋がりや、これまでに築いた関係そのものがなくなるわけではないというアドバイスを聞き、落ち着きを取り戻します。
そして、ラファエルが、ある「ぶっ飛んだアイディア」を出してきます。「愛し合っているなら、結婚しちゃえばいいのに」。フランス人と結婚すれば、滞在許可証(ビザ)の問題は合法的に解決できると。
「テツオという大切な存在を失わないための論理的な解決策」としてこれを受け取ったアストリッドは、勇気を出してテツオにプロポーズすることを選びました。
アストリッドが結婚のメリットとデメリットを紙に書き出して検討する場面がとても可愛らしく、アストリッドの個性が光ります。
最終的に二人は結婚を決めますが、選んだのは「別居婚」。アストリッドにとって自分の家は心の避難所であり、どんなに愛している人でも同居はできない。それを受け入れるテツオ。
この、彼女の特性を尊重しながら愛を育む姿は、テツオがそれほど深くアストリッドを愛しているのだと改めて感じられて、胸を打たれました。
テツオとアストリッドの関係を深く掘り下げてみると、フランスの男性は、相手の個性を尊重する、という姿勢が強いと、私は感じます。
通常、自閉症スペクトラムのある人のパートナーが、関係に疲れ果て、鬱を抱えたりすることを、「カサンドラ症候群」と言います(思い切り簡略化した説明です)。
しかし、テツオは、アストリッドの自閉症を「個性」として受け入れているようで、苦労はすれど、疲弊している描写はありません。
ネット上でも、「テツオとなら、アストリッドはうまくやっていけそう、テツオもカサンドラ症候群にならずにいられそう」という声が聞かれます。
シーズン6の放送が発表されましたが、今後の二人の関係は、どう発展していくのか?
私は、ますます楽しみになっています。
ラファエルの流産と母パトリシア、ニコラの支え
シーズン5では、ラファエルが人生の大きな試練に直面します。
妊娠が発覚したラファエルは、一人で悩みを抱えます。しかし図書館での銃撃戦に巻き込まれた結果、流産してしまいます。
病院のベッドにいるラファエルの手を握り、「誘拐された子供を救った」と慰めるニコラ。
子供を失うような振る舞いをしたことを責めたりせず、警察官として職務を全うしたことを正しい選択とし、力付けようとします。
このシーンで、ニコラの優しさや、捜査に臨む警視としてのラファエルに対する敬意、労りが感じられます。
子供ができたと知って、喜んでいたニコラ。けれど、その気持ちを抑えて、ラファエルをサポートする。
ニコラは大人です。
そのことが、かえって、ニコラの悲しみを強調し、私はしばらく涙が止まらなくなってしまいました。
テツオのところでも書きましたが、フランスの人は、困難な時、「相手の立場や個性を尊重する」という対応が一般的なのでしょうか?
日本だと、女性が周囲からすごく責められ、自分でも自分を責め、もっと傷つくという結末になりそう、、、、そう感じたのは私だけでしょうか?
国民性の違い、を強く感じるエピソードでもありました。
追い打ちをかけるように、疎遠だった自由奔放なラファエルの母が突然訪ねてきます。
なにしろ、「関節炎に良い」と、大麻(?)をラファエルの家で吸っていたりするのです。
私は、ラファエルの直感的なところは、このお母さんと、似ているような気がしてなりません。
複雑な母娘関係に悩むラファエルですが、母親なりの愛情表現と、同僚ニコラの支えによって、少しずつ心を開いていきます。
とはいえ、ラファエルの母の過干渉に耐えかねたニコラは、
「お気に入りのセーターは、洗濯で小さく縮んでしまった(わざとやっただろ!)」
「俺に嫌がらせしてもいい。だが、絶対にオレは出て行かないぞ。彼女を愛しているからだ」
と、強い口調で母親と対決します。
すると、母親は、「私を許して」と言い、穏便にラファエルの家から出ていくことになります。
「こんなに幸せそうな娘を見るのは久しぶり」と言って。
陰険に、ニコラに嫌がらせしていた人とは思えません。ちょっと出来過ぎじゃないか?と思えなくもありませんでしたが。
押しかけてきて、無断で家を片付け、大麻を吸い、ニコラに意地悪をする、、、、と、自由といえば聞こえはいいですが、まあ、勝手で子離れできていないお方です。
ニコラのおかげで、ラファエルは結果として、過干渉な母親から守られました。
流産という悲しい出来事を通じて、ラファエルとニコラの関係が深まり、母親との関係も改善の兆しを見せる。
痛みを経験した分、人間として一皮剥けたラファエルの成長が描かれています。
私は、ニコラが、どれほどラファエルを大切に思い、尊重しているかがわかるシーズンでもあったと感じ、ニコラの人間としての存在の大きさ、愛情深さに、改めて感動しています。
ラマルクとアストリッドの因縁、ついに決着
シーズン1から登場していた宿敵、推理小説家アラン・ラマルク。逃亡中の彼がついにシーズン5最終話で物語に関わってきます。
アストリッドの記憶の欠落、乗馬クラブでのトラウマ、旧友サミとの関係。これらの謎が一気に明らかになり、アストリッドの過去に何があったのかが解き明かされます。
サミやアストリッドをいじめていた調教師。彼はその後、行方不明になっていたのですが、驚きの居場所が発覚するのです。
そして、アストリッドとテツオの結婚式。幸せの絶頂のはずのこの場面で、信じられない事件が起こります。ラファエルが毒殺されそうになるのです。
このクリフハンガー的な終わり方に、多くの視聴者が「続きが気になって仕方ない!」と声を上げました。ラマルクとの因縁に一応の決着がついたかと思いきや、まさかのラストでシーズン6への重大な伏線が張られます。
アストリッドとラファエル シーズン5総括|キャラクターの成長とシーズン6への期待
各エピソードが描いたもの
1-2話の意義
シリーズ最大規模の国際的陰謀。DGSEとCIAという諜報機関との協力、二重スパイという新展開。ラファエル妊娠という人生の転機、でも第2話で流産という悲劇。テツオの帰国問題という試練。
4話の意義
テツオとの結婚へ向けた一歩。ラファエルの提案、アストリッドの勇気ある決断。アストリッドの感情表現の成長。論理的に考えつつ、愛を選ぶ。別居婚という選択。特性を尊重し合う関係。
8話の意義
シーズン3からの因縁、ラマルクとの決着。推理小説家による完全犯罪の演出。アストリッドの過去の謎が明らかに。結婚という幸せな瞬間。テツオとアストリッド、ついに結ばれる。幸福と悲劇の対比。結婚式でのラファエル毒殺未遂。衝撃のラストでシーズン6への重大な伏線。
シーズン5全体のテーマ
変化への対応
ラファエルの妊娠と流産。命を授かる喜びと失う悲しみが描かれ、見ている者の心を打ちます。
そのことで、ニコラとの絆が、より一層深まります。
アストリッドの結婚も、また大きな変化です。
テツオとの別居婚という選択は、自分らしさを保ちながら愛を育む、アストリッド独自のやり方です。
特に、テツオの帰国問題を解決するために結婚するという、ラファエルのアイディアを受け入れる余裕が、アストリッドに生まれているのは驚きました。
ビザ問題という現実的な課題でしたが、論理と感情のバランスを取りながら判断していく、アストリッドの成長が窺えます。
二人の絆の深化
プライベートでの転機を共に乗り越える、指貫と糸のような関係。ラファエルは、「私はあなたの指貫よ」と、離れていても繋がっている、妊娠、出産でも変わらないと約束します。
互いを支え合う姿勢。アストリッドからラファエルへの豆。ラファエルからアストリッドへの結婚提案。
過去との対峙
サミとの再会。乗馬クラブでの記憶。アストリッドのトラウマ。調教師によるいじめ。記憶の欠落の謎。ラマルクという宿敵。シーズン1からの因縁。ついに対決。
シーズン6への繋がり|残された謎と期待
ラファエルの運命
毒を盛られたラファエルはどうなる?シーズン6第1話のタイトルは「ラファエルの死」。でも予告映像では生還した様子。毒の後遺症は?体調に影響が残る可能性。これまでとは違う状態で捜査に臨む?ニコラとの関係はどうなる?
テツオの秘密
シーズン6でテツオの家族背景が明らかに。テツオの身内がアストリッドを尾行。どんな理由で?テツオに隠された秘密が?アストリッドとの関係に新たな試練。バラバラのピースを組み直す。信頼を築き直す過程。
シーズン6のテーマ「パズル」
一度ばらばらになったピースを組み直す、がテーマです。
「何が起きるか」より「どう向き合うか」。登場人物とその関係性を再構築していく構成のようですね。
■最新シーズン6(全8話一挙放送)放送予定
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字幕版:2/23(月・祝)夕方4:00〜
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見逃し配信:2/25(水)~3/8(日)
■過去シーズン一挙放送(字幕版)
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シーズン1&2: 2/21(土)朝6:00スタート
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シーズン3&4: 2/22(日)朝6:00スタート
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シーズン5: 2/23(月・祝)朝6:00スタート
23日の午前中にシーズン5をおさらいし、そのまま夕方のシーズン6初放送へ繋がる、ファンにはたまらない構成になっています。
詳しくは、シーズン6最新情報の記事へ「アストリッドとラファエル シーズン6の最新情報を解説|テーマやシーズン5とのつながり、放送日、各話タイトルなどまとめ」

アストリッドとラファエル シーズン5 ネタバレ|結婚・流産・衝撃のラストからシーズン6へ まとめ
シーズン5は、変化への対応、二人の絆の深化、過去との対峙という3つのテーマを軸に、登場人物たちの成長を丁寧に描いたシーズンでした。
テツオとアストリッドの結婚、ラファエルの流産とニコラの支え、ラマルクとの因縁の決着。そして衝撃のラストでシーズン6へ。
シーズン6では、ラファエルの命の行方、テツオの秘密、そして二人の新たな課題がどう描かれるのか。
2026年2月23日の放送を楽しみに待ちましょう。

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